第24話
あいかわらずほとんど帰ってこない日が続き
夜中か朝方帰ってきても
私を避けるように部屋をうつり
分かりやすくスマホを
本当に肌身離さず持ち歩く
なんて典型的なんだろうと思えるほどに…
おかえり
って言ってみても無視され
ももなが
一緒にご飯たべよーよー!
って言っても
いや
と言われ…
私はやっぱりイライラと悲しさで
情緒不安定な気持ちと戦いながら
生活をする
私はこっそりレンの不倫相手のことを
調べ続けていた
ぶっちゃけ若い子なのも腹が立ったし
顔もかわいくなかった
悔しさやイライラもあって可愛くないって
思うのも正直あったが
客観視しても特別かわいいわけでもなく
普通の子だった
レンが夜中に帰ってきた日に
意を決してスマホをみた
心臓が飛び出そうなくらい
早く脈をうち
みている間に動悸で過呼吸になりそうだった
とても冷静に見れる状態ではなくて
今にも苦しさでおかしくなりそうになりながら
私は写真を見ていた
LINEが手っ取り早いのだろうが
レンはLINEのトーク自体を削除していた
少しは隠したい気持ちがあるのだろうか…
こんなに分かりやすい態度と行動と言動をしながら…
ギャラリーには
女の下着姿の写真があった…
とても近い場所から撮られたものだった
顔は写ってないところが
また気持ち悪かった
そんな写真を見ても私は
もしかしたらエロサイトのスクショかも!
という意味の分からない現実逃避をした
詳細をあけると
変な微々たる期待も虚しく
レンのスマホで撮られたものだった
時間は朝…
朝から気持ち悪っ!吐きそうだった
レンは昔から携帯のGPSは絶対に消していた
何らかの方法で私に位置情報がバレるのが
困るからだと思う
なので写真に位置情報はのっておらず
まだ女が一人暮らしなのか実家なのか
掴めてなかった私は
見たくもない写真を無の境地でくまなく見た
コードがついた電話があり
シーツは真っ白…
こんな家あるわけないな
ホテルだなとすぐ分かった
女とランチに行っている動画もあった
Facebookでみた顔と一緒だった
ただ食べている本当に食べているだけの動画
途中
かわいいやん
とか言っているレンの声が入っていた
もう気持ち悪くてしょうがない
レンが私とご飯に行ったら
さっさと食べて店を出るような奴なのに
私はこの日も
気持ち悪くてイライラしてしょうがないのに
やっぱりショックは大きくて
食べれない 寝れない 動悸が続くという…
最悪だ
どこかで不倫の事実が嘘であってほしい
ただのラウンジの営業であってほしい
そんな気持ちが正直まだあった
ただレンは真っ黒な不倫真っ只中だった
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