第11話

レンと別居生活が始まって1年程経って

私は2人目を妊娠した


実はこの妊娠の前に1度流産したことがあった

仕事中忙しくて

お腹が痛いことにかまえなかった

仕事のあとかけるを迎えに行き

自転車で病院に行ったが

もう赤ちゃんはいなかった

レンはきっともう忘れている

当時悲しくて話した気がするが

レンは心配もしなかったし

さほど興味もなさそうだった


ワンオペ育児に家事に仕事に

それを妊婦でこなさないといけなくなった


でも今度はこの子を大切に産んであげたい



レンがその頃どう過ごしていたかは

あまり知らない

自分のこと、かけるのことで

いっぱいいっぱいだったからだ


妊娠中、私とかけるはりんご病にかかった

妊婦がりんご病にかかると危ないと

それまで知らなかった

すぐに大学病院にうつされ

産まれたら障害はないが

死産か無事かどちらかだと言われた


怖くて妊娠してることを

誰にも話せれなかった


レンは

大丈夫やろ

と今回も何も気にしていない


妊婦が大変なこと何一つ分かってもらえない


でも私はそんなレンにイライラはしても

一緒に住んでもないレンを

かまってあげれる余裕はなかったし

レンと連絡をとりあうことは

ほとんどなかった


今考えると

レンはレンで知らない土地で

頑張っていたから

話を聞いてあげたり

労ったりしてあげればよかったのかもしれない


余裕がない私は

かまっても心配してももらえないのに

私だけ優しくなんてできない!

とずっと思っていた


たまに会っても喧嘩することが多かった気がする


帰ってきたら嬉しいのに

すぐに口喧嘩になるのが辛かった


私はレンに対して態度も口調も悪かった

悪くすることで怒っていることに気づけ!

と思っていたが

ちゃんと話ないと伝わるわけがないし

イライラさせるだけだ

これは本当に最近

不倫をされてからやっと直す努力をした

私の悪いところだ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る