第10話
私はあまりレンに誕生日を祝ってもらった
記憶がない
もちろん結婚記念日も何もしない
レンがまだ引っ越す前に
私の誕生日がきた
私はかわらず仕事に行き
かけるを迎えに行って帰宅
家に帰ると
まさかのレンが誕生日だからと
ご飯を作ってくれていた
とてもとても嬉しかった
レンが誕生日を覚えていたこと
私にご飯を作ってくれて待っていたこと
最高の誕生日だと思った
かけると美味しい美味しいと
ご飯を食べて喜んでいた
レンはご飯を一緒に食べなかった
レンは?食べんの?
オレ今から用事あるから出るわ
え?なんで今日なん?
一気に悲しくなった
誕生日だから一緒に過ごせるのだと思ったから
昼間は何もしていないだろうに
なんでこんな日さえ夜出て行くんだろう…
行かないでほしかったけど
私の気持ちなんてレンには関係ない
レンからしたら
わざわざご飯まで作って待っていた時点で
十分役割は果たしたんだろう
嬉しかった分、悲しさが大きかった
この誕生日から先今まで
私はレンに誕生日を祝ってもらえた記憶はない
レンの誕生日はクリスマスに近かったので
かけるが産まれてから
クリスマスと誕生日は一緒に祝い続けてたきた
きっと彼の記憶には
何も残ってはいないんだろうな
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