第6話

レンは病気になった私に

全く態度を変えなかった

それが良かったのか悪かったのか

今考えても分からない

当時の私は

優しく安心感が欲しかったから

レンの心配もしてくれない

相手もしてくれない態度がまた辛かった



本当に何が何だか分からないくらい

辛くて普通に生きれない日々が続いた

クスリはどんどん強くなり

普通にしたいのにできない自分が悲しかった


頼むから1人で生きていけるようになってくれよ!


って冷たく言い放ったレンの言葉が忘れられない


一緒にゴミを捨てに行った時に言い放たれた言葉


レンもしんどかったんだろう

彼女がどんどんおかしくなって

もたれかかってくるのに耐えられなかったんだろう

なんで分かってくれないの?

ばっかりな私はレンの気持ちも考えれてなかった



よく私は冗談っぽく

結婚する気ってあるの?って聞いていた

いつも

いつかな

って答えられてた



そんなある日

過呼吸を起こして倒れてばかりの私に

仕事辞めろや!ってキレられた

じゃあ養ってくれんの?

って私もキレた


その口喧嘩のまま

私たちは結婚することになった


付き合って4年半

喧嘩がきっかけでも

私はとっても幸せだった


ただこの時プロポーズもされずに

結婚したことを今でも後悔している

いつまでも結婚してもらった感から抜け出せないから


ここまで読むと

私がレンにもたれかかって弱い女に思えるが

強がりな私は多分上手に甘えることはできずに

精神的にレンにだけ弱かった


これまでのお金の管理は全て私がしていたし

結婚資金もしっかり貯めた

料理も洗濯も掃除もしっかりしていたし

レンの身の回りの管理も私がしていた

レンは自分で何かの手続きをしたことが

ほとんどない

そしてレンは私を気にかけることも

連絡をとることも

ほとんどしてくれなかった

何がある度に別れ話

私が切り出せば一瞬で別れることになる

この時も今も全く同じ

何も変わってない

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