第百八十五話 クリン達が力を見せる時
「ワープゲートに攻撃を?一体それに何の意味が……」
「今の攻撃でワープゲートを破壊しようとした訳ではないわ、だけど今の攻撃で内部を通過していた部隊がダメージを受けた可能性はあるわね」
ワープゲートを攻撃した事に困惑する西欧部隊の兵士に対しテテルはその理由を説明する。
そして今の攻撃で星間連合部隊の半数以上が撃破され、その鋤を突いてクリンが
「テテル、僕も続くよ!!」
と言うと搭乗している兵器のコクピット内で何かのボタンを押す。
するとクリンが乗っている兵器の変形機構が作動したのか機体の外見が変形し戦闘機の様な姿へと変化する。
「機体の外見が変化した?そんな機構も備えられるのですか?」
「彼等の戦力の中にはそうした兵器も含まれているのでしょう」
「そういう機体、俺達にも回してくれねえのかな?」
「そうして欲しいのであればもっと腕を上達させる事ね」
変形に若干の嫉妬心を持っているのか兵士がこう呟くが隊長はその兵士に対し嗜める。
「さて、このまま一気にゲートを対処するよ!!グレープ、準備は良い?」
「何時でもいけます、タイミングは任せます!!」
クリンがグレープに対し確認する様に問いかけるとグレープはこう返答しタイミングは任せると告げる。
「頼もしい言葉だね、行かせてもらうよ!!」
クリンがそう告げるとグレープは笑顔で頷き、対応に自信がある事を示す。
するとその直後クリンが搭乗している機体は敵陣中心に突入していきゲート周辺に残っている星間連合の部隊に対して
「ダイア・ブラスター出力最大!!ドーマル・αの最大火力を撃つよ」
と言った後にそのままブラスターを放ち敵戦力を一掃する。
それによりゲート付近の部隊が退けられた事によりゲートは粗無防備な状態になる。
「さあグレープ、後は任せたよ!!」
クリンがそう告げると同時にグレープはゲートに接近していき
「これがリトリール・αの真骨頂だよ、マイクロウェーブ照射!!」
そう告げるとゲートに向かってマイクロウェーブを照射し始める。
するとその直後からゲートに異変が起きその外見が崩れる様に欠け始めていく。
「ゲートの一部が欠損している?一体何が起こっているんですか!?」
「私にも良くは分からない……だけどあの現象から考えると恐らくは一部が欠損しているのではなくゲート事態が崩壊しているのよ」
「では、後は現存している部隊を一掃すれば良いのですね!!」
「ええ、その通りですよ」
兵士達の言葉に続いてグレープが発した言葉は西欧部隊の目に輝きを宿らせる。
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