第百十話 連携して戦う時

「ライドルもアミサもやるわね~私達も負けていられないわよデスラム」

「そうねゴールド、行きましょう!!」


デスラムとゴールドはお互い見合わせてそう告げると星間連合の部隊に接近していく。

そして搭乗している兵器のミサイルやガトリングガンで星間連合の兵器を撃ち落としていく。


「つっ、こいつらも射撃系かよ……」

「焦るな、あの機体は見た目からして装甲が薄い!!そちらに攻撃を集中して数を減らすんだ」


更に戦力を削られた事に焦燥感を覚える兵士だが部隊長は外見からゴールドの機体の装甲が薄いと予測し集中攻撃を駆ける様に促す。

それを聞いた兵士達は一斉にゴールドの兵器に対して攻撃を仕掛けてくる。


「つっ、アリーズ・スプレンダーの装甲が薄いと言う点を見抜いてきたのは流石ね……だけどそれだけでは駄目よ!!」


ゴールドはそう告げると素早く動いて攻撃を回避していくが、それでも集中的に狙われたのは分が悪いのかその内の一発に当たりそうになる。

だがその前にデスラムが割って入り機体の前方にバリアを展開して攻撃を弾き飛ばす。


「何っ、此方の攻撃を……しかも明らかにあの兵器を庇っていた」

「ちっ、どうやら奴等は連携を得意とする連中の様だな!!これでは此方も連携を取らなければ勝ち目がないか?」


兵士と部隊長の会話からシュガー達が連携戦闘を得意とする面々であると考えた様だがそれは事実なのだろうか?


「敵の戦力がある程度削れてきたね、この調子で一気に攻め立てるよ。

万が一背後から増援を送り込まれると厄介だからね」


大果はそう考えるとウイング部分に装備されている砲台を多数掃射し、次々星間連合の兵器を撃墜していく。


「狙撃のフリージアのサテライト・バスターから逃れられると思わない事だね!!」


それを見た雛が


「大果も一気に行ったわね、私もそれに続かせてもらうわ」


雛はそう告げると


「聖なる薔薇のホーリーアローから逃れられると思わないで!!」


兵器の左手に装着されている弓から矢を放ち、敵集団に向けて放つ。

しかしその動きは単調であり、星間連合の兵器はあっさりと回避してくる、最も直線的な攻撃であるが故に予想出来る行動ではある。


「その程度の攻撃に当たるものか!!」

「ええ、その程度は予測しているわ、だからこうするのよ!!」


兵士が攻撃を回避して雛にこう告げるが、雛は直後に予測していると言わんばかりに返答する。

その直後に雛が放っていた矢が分裂し、星間連合の部隊に向かって向きを変えていく。

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