第八十五話 アデルと出会う時
「どうする?通信に応じてやるか?」
「現状ではそうした方が良いだろうね、奴等に何か意図があるとしてもそれを探る意味でも探る事が出来る」
「なら応じた方が良さそうね、それに先日と異なる機体で出現しているのも気になる」
三人の意見が一致し、一同はその通信に応じる事にする。
するとその通信相手は
「聞こえますか……地球の皆さん、僕はマルティーの皇子アデル、アデル・マルティーです!!」
と言い、一同に対し会話する意思があることを見せる。
「自己紹介ありがとう、だけど今此方は……」
「分かっています、先日異星人部隊の襲撃を受け、それを撃退したのでしょう」
パウが質問を返そうとするとアデルと名乗る少年は直様こう返答し、先日異星人部隊の一件を知っている事を告げる。
その事を聞いた明帝が
「その件を知っていると言う事はやはり君達はその部隊の関係者なの?」
と問いかけるとアデルは
「ええ、その件について色々とお伝えしたいことがあるのです!!どうか僕達を……」
と言いかけるがその直後に明帝が
「それは今から来る新たなお客さんと君達がどの様な関係なのか見せてもらってからかな」
と告げるとアデルは
「えっ!?これは……」
と動揺した声を上げ、直様機体内のレーダーを確認する。
すると次の瞬間クウォスも
「こいつは転移反応か!!って事はつまり……」
と告げ、その直後にさらなる転移反応が確認される、更にその規模は先程より大きく数が更に多い事が予想出来る。
「この反応……先日と同じパターンね!!だとすると出現するのは……」
パウがそう話すと同時にその反応対象である多数の兵器が転移してくる。
その中には先日の襲撃部隊と同じ兵器も確認出来る。
「先日の部隊と同じ兵器も居るけど違う兵器も居るね、新型か或いは他の部隊なのか」
「その通りです、あの兵器はマルティーのものだけではありません、ベルマーの兵器も存在しています」
明帝が確認するとアデルがすかさず言葉を続け、先日出現した兵器と共に出現した兵器をベルマーと発言する。
「そのベルマーって言うのがあの兵器の所属部隊か!!」
そう発言すると同時に出現した部隊は攻撃を仕掛けてくる。
「つっ、問答無用って訳か!!」
「待って、あの部隊の攻撃は私達よりもあのアデルって子達の部隊に集中してる!!」
クウォスがすかさず兵器の方に目をやるとパウはその攻撃が先に出現していた部隊に集中している事を告げる。
パウの言う通り攻撃はアデル達に集中しており、その攻撃を受けて窮地に陥る。
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