青春は甘酸っぱいらしい

紗奈

プロローグ

好きなタイプはと聞かれると1人の人物が思い浮かぶ。


あの人ならこう言ってくれただろうな〜

あの人ならきっとこうするな〜


誰とデートをしても比べてしまう。



何も言っていないのに、

「楽しそうで良かった」

「話聞こうか」

「嬉しいことあったでしょ」

心を読まれてるみたいだった。


大事なことは話したことがない。

「彼女じゃない」と宣言されたこともあった。


人生で彼よりも好きな人に出会えるのか。




流星群の日。星空を見上げたあと1人で微笑んだ。

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