追憶
第52話 酌み交わすもの
神が二体、それぞれの種の王となった。
遠い昔のある日、その宴が朝から夜明けまで開かれた。
「見事な舞だった。日の光を賛美しているのがよぉく伝わったぞ。なぁ、クリア・サンストーン?」
「グリーン・ムーンストーン、あまりはしゃぐと夜までもたんぞ。お前たちの、月の光を讃える舞の途中で居眠りでもしてみろ。追うだけでなく民までもが我らの笑い種にされるぞ」
「クリア・サンストーン、本当に酒を吞んでいるのか? 王が民の舞に盛り上がらんでどうするよ」
グリーン・ムーンストーンと呼ばれる男が、クリア・サンストーンの肩に腕をかけた。
「お前の楽観ぶりの方が称賛ものだな」
クリア・サンストーンは酌女を退けさせて、酒の入った発酵実を抱えた。同時にグリーン・ムーンストーンの腕を払った。
「言いたいことがあるなら、聞くだけ聞いてやる。来い」
グリーン・ムーンストーンの目に、男の筋肉張った両脚が映った。
「ま、俺らがいなくても民たちは楽しく呑めるだろ」
グリーン・ムーンストーンも立ち上がった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます