第19話 2005年5月22日(日)

三度目の正直、八峡義弥は目を覚ます。

そして贄波阿羅の元へ行く。


贄波阿羅は蕎麦屋で昼食を取っていた。


「邪魔したな」


そう言って贄波阿羅が出口の扉に手を掛けた時。

八峡義弥が扉ごと壊してハンマーを振り下ろす。

当然の様に贄波阿羅は回避すると同時に八峡義弥の首を掻っ切って殺害。



「懲りん奴だ」


八峡義弥が暴れない様に足で踏み付ける。


「ざ、けんなッ」

「訂正しろッ」

「しろよッ、クソがッ」


必死になって吠える八峡義弥。

それを見た贄波阿羅は溜息を吐く。


「面倒な男だ」

「それ程自分が無価値である事を認めたくないのか」


贄波阿羅は少し考えて懐からメモ帳を取り出すとペンに文字を書く。


「もう面倒だ」

「これをやる」


それは時間が掛かれた頁の切れ端。


「今夜」

「厭穢の討伐が行われる」

「お前も参加させてやる」

「これで生き残れば」

「言葉は撤回してやる」


そう言われて八峡義弥はその紙を受け取ると同時。

贄波阿羅が八峡義弥の頭を思い切り踏みつけた。


「支払いはこのバカに」

「俺は関係ない」


蕎麦屋の店主にそう言って去る贄波阿羅。

八峡義弥は気絶して、起きた頃には任務の時間が迫っていた。


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