野球好きであるがゆえの悲劇
U・B~ユービィ~
野球好きであるがゆえの悲劇
僕はテレビで野球中継を見ている。
時刻は19時前。
三回を終わって7-0で応援しているチームが大量リード。
これは勝ったな。
勝利を確信した僕はテレビを消した。
おそらく20時過ぎには七回か八回のイニングになっているだろう。
なので、その頃になったらもう一度テレビを付けて、勝利の瞬間を見届けよう。
大好きなチームが頑張っている。今度は俺の番。
勉強に取り掛かる。
それから時間を忘れるほど勉強に集中した。
気が付けば21時。
しまった夢中になり過ぎて、勝利の瞬間を見逃した!!
ダメもとでテレビをつける。
まだ野球中継の画面。
ホッとしたのも束の間、丁度ゲームが終わった。
何点入ったのかな。
表示された最終スコアを見て思考がフリーズした。
「11-12」でひいきのチームが逆転負けしていた。
この日、
(勉強するとひいきのチームが負けるのでは…)
そんなトラウマを植え付けられたのだった。
以来、プロ野球のシーズン中は勉強がまったくできない。
野球好きであるがゆえの悲劇 U・B~ユービィ~ @Five-Seven-Five-UB
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます