ミスター・プレジデント

ルゼッタ・ガイア

序章

 今でも考えこむ日がある。


 さむざむしい顔をした


 あいいろの空


 あなたはその色


 そのものだった。


 でも


 次の瞬間


 すべてを焼き尽くす


 激しい 赤を


 みせつけた


 矛盾のかたまりのような


 あなたという


 純真で


 冷徹な人

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