これは転生・・・ですか?

鷲村てる

第1話

・・・・・・・・・2080年4月16日11時40分〜




・・・イ起き・・・・・・

まだ・・・は続いて・・・・・・



…目の前には灼熱に包まれた洞窟、、

俺の名前を呼ぶのは誰だ?

「ねえレイ早く起きて!まだ戦闘は終わってないのよ!!」



……!!

そうだ、今職業研修で俺は初級モンスターと戦闘してて―


ピピーーーーーッ


師団長の笛の音が響く


「これで午前の部は終了する!各自午後に備えて昼食を取るように!」


師団長の声とともについさっきまで真っ赤に包まれていたのが一変して無機質な立方体の部屋に変わった


「もう!レイったら!なんで急に意識失っちゃうのよ!」


「ああ、悪いなティーナ、スキルの使い方がなかなかわかんなくて適当に選んだら目の前が真っ白になっちゃってさ…」


「どんなスキル使ったら気失うのよ…

ちょっとスキルコマンド見せてみなさいよ」


別段変わったものを持ってる訳じゃないし見たところで何も・・・


「ちょっと!あなた高等魔術のブルーロなんて使ったの?!

そりゃレイの修練度じゃ練力不足で気も失う…

ってそもそもなんでコマンドに出てるの?!

ふつう修練度上げて行くにつれて習得するのに…」


「ん?俺はおそらくティーナと近い日に職業適正検査を受けて今に至るはずだから修練度なんて無いに等しいんだが…」


そう、俺は昨日この職業、《シェーラー》に適正が出た(というより選んだという方が正しいんだが…)


研修の午前の部でシェーラーについての講義があった

そこではある程度の予習が必要だったらしいのだが全く予備知識を持たずに臨んだ俺は講義のほとんどは右から左だった


そんな俺の貧弱な脳みそでも理解出来たことをまとめると


・シェーラーとは探検者、冒険者のことである

・シェーラーという職業の目的は主に俺たちの住む王都アマルナの外側領域の探索、及び穏便な傀儡化で、師団によっては外界からの侵略を防ぐ仕事もあるらしい

・シェーラーはそれぞれ調査団に属していて、王都の東西南北に1つずつ配置されており、俺が研修をしにきているのは南方のシエル調査団である

・シェーラーの適正は毎年全ての血液型において均等に発現し、それは使用できる魔術に関わりがあるとされている

・シェーラーは毎年発現する数が極端に少ないため母数が少なく、高校生といえど研修という名目で外界調査に参加することがあるようだ


なんかとんでもない職業にしちゃったなあ…


「まあいいわ、それがあなたの才能ってやつね

さ、早くお昼ご飯食べて午後の部の準備しちゃいましょ」


「そうだなティーナ、次も対初等モンスター演習みたいだしちゃんと準備しとかないとな」


…才能か、そんなものほんとにあるのか?

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