幸せはそばに

コラボイズ

幸せはそばに


15年前の夏休み僕が小学5年生の頃に実家に帰った時の話だ。


久しぶりにおばあちゃんとおじいちゃんに会えるのを楽しみにしていた。

なぜなら、僕のおじいちゃんとおばあちゃんはいつもゲームを買ってくれるからだ。今回は何買って貰おっかなー。

「おお、いらっしゃい幸太大きくなったな今何センチあるんや?」

母の後ろに隠れた。

「こうちゃん隠れてないでしっかり挨拶して」

僕は少し前に出た

「140cmです」

「大きくなったなぁ〜」と、おじいちゃんは笑いながら言った。


昼におじいちゃんとおばあちゃんに裏の森には、お化けが出るから言ってはいけないよと言われたが、僕はお化けに会ってみたくてきてしまった。

おじいちゃんとおばあちゃんは寝ていたから大丈夫だよな。

目の前にある高い草避けて奥へ進んでいく。

古い寺があった。その寺はもう長く使われていないようで、カビが繁殖していた。怖かったが好奇心が勝り近づいていいった。その寺の近くに大木があった。

その大木に行ってみると、幸太ありがとうと彫られていた。何だか自分に言われているような感覚になった。僕はその大木を見て何故か懐かしいと思い、その大木に寄り掛かった。すると突然眠気がきて寝てしまった。


「空襲に備えた訓練を開始します」

何かのアナウンスに起こされた。何だ今日訓練があるなんて聞いてないぞ。

眼を開いた。そこには、少し古めの寺があった。よくみるとさっき見た寺によく似ている。そこで僕はやっとわかった。自分が置かれている状況を過去に飛んでいることに。何故僕はこんなところにいるどうしたら元に戻れるいくら考えても答えはでなかった。

「大丈夫ですか」と女の子が話しかけてきた。

僕の知らない子だ。僕はこんなに綺麗な子を見たのは初めてだった。

彼女は防空頭巾を着けていて草履を履いていた。そこで、過去に戻ったことを

確信した。

「大丈夫です。あのここはどこですか」

予想通りここの場所の名は僕がいたところと同じ名だ。彼女は一礼して寺の中に入っていった。僕はおばあちゃんの家に行ってみようと思い、行ってみたがまだ家はできていなかった。仕方なくあの大木の場所に帰ることにした。


帰るとさっきの子が座って泣いているので声をかけた。

「どうしたんですか?」

彼女は、何故泣いているのかを話してくれた。会ったばかりの僕に話せるくらい悩んでいたのだ。彼女の話によると彼女の幼馴染みが戦争に行くことになり死なないか心配しているらしい。話し方でわかったが彼女は多分その幼馴染みのことが好きなのだろう。出発は明日でさっきまで神様に彼が戦争で亡くならないようにお願いしていたみたいだ。僕も彼を助けたいと思い、彼女に協力することにした。彼女は、彼が戦争に行けなくなるように作戦を立てていたみたいだ。しかしどれも失敗に終わったそうだ。そこで僕はある作戦を思いついた。日本を敵に回すことだ。よしまずはこの地域を乗っ取るか。


地域に放送を入れる。

「ただ今この地域の兵たちが反乱を起こしています。直ちに兵は鎮圧に向かってください」

よし昨日一部の兵の食料に頭がおかしくなる薬を入れておいたから一部のへいが反乱を起こして明日行く所ではなくなるぞ。兵たちが鎮圧しているすきに兵の中から幼馴染みを探し出し、連れてくることに成功した。


ここで幼馴染みに彼女の思いを聞いてもらい、仲間に取り入れる作戦だ。

「あのね健ちゃん戦争に行かないでほしのもっと一緒にいたいの」

「俺もできるならそうしたいさ。でも戦争に行かないとみんなのために」

僕は説得することはできないから説得は彼女に任せている。

その間僕はアメリカに嘘の情報を流していた。それに騙されたアメリカは日本に

攻撃を仕掛けくるだろう。そして僕が天皇のふりをして降伏の意を示すつもりだ。


翌日本当にアメリカが攻撃してきた。僕は天皇のふりをしてアメリカ軍に近づき、降伏の意を示した。その時本物の天皇は避難していたから気づかれなかった。そしてこの戦いは終わり、彼女の幼馴染みは戦争に行かず無事だった。そして僕たち3人は、よく遊ぶようになった。いつの間にか互いに何でも話せる仲になっていた。


僕は大木の前まできた。大木にもう一度抱きつけば戻れるような気がしたのだ。

2人には手紙だけを残してきた。その手紙には僕が未来から来たこと2人にあえて変われたこと彼女のことが好きだったことなど色々書いた。大木に抱きついた時後にふたりが走りながら何か言っているのがわかった。


現代に戻ってきていた。寺もカビだらけになっている。大木を見ると幸太ありがとうと書いてあった。家に帰るとひいばあちゃんとひいじいちゃんがあのふたりだったと人目見てわかった。2人の部屋が気になって行ってみると、そこの古い机の中からボロボロの手紙が3通見つかった。2通は僕が2人に当てたもので1通は僕宛のものだった。そこにはこう書いてあった。

幸太、君がこれを読んでいるときに私たちは生きているだろうか。君に会えたおかげでこうして彼女と今暮らすことができている。君と過ごした日々は私たちにとってもあなたにとっても忘れられない大切な思い出になっているだろう。

君と初めて会ったのはあの大木の下だったよね君が悩みを聞いてくれたのも

君がいなくなったのも全部そこだったね。最初は声をかけようか迷ってたのでも、声をかけられて良かった。お前が天皇のふりして降伏の意をアメリカ軍に伝えるのちょうカッコ良かったぜ。幸太本当にありがとう。最後にお前に見せたいものがあるあの大木の下を掘ってみろそうすれば分かる。


僕は大木の所まで行きその下を掘った。そしたら箱が出てきた。その箱の中には3つのバッチが入っていてのりか何かで頑丈にひっつけられていた。このバッチは俺たち3人で作ったものだ。3人がどこにいても繋がれるようにと。僕はそのバッチを持って帰り2人の部屋の机の中に手紙とセットにしておいておいた。


僕は今この家に来て15年前のことを思い出した。僕は何故こんなにも素晴らしかった時間を忘れてしまったのだろうか。日々の激しい時間の流れのせいだろうか、会社でストレスが溜まっていたからかは分からないが一つわかる事がある僕は決して幸せとは遠くない存在だと言う事だ。僕には幸せなことに妻もいるし娘もいる。何故こんなにも近くに幸せがあったのに気づけなかったのだろう。

きっと灯台下暗しと言うように近くにある幸せは気付きにくいものなのだろう。

春の心地よい風が吹いている。

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