四

第1話

校2年生の夏、久しぶりに小学校の頃よく遊んでいた友達とご飯を食べることになった。

午後7時に地元のファミレスに集合。

俺は待ち合わせの時間ぴったりに着くように

10分ほど前に家を出て自転車で現地へ向かった。

途中で彼らのうちの1人と会った。

彼は小学校一年生の時、自分の前の席に座っていて友好関係の築き方の分からない小学生はとりあえず近くの席の人たちと仲良くなったようだ。

彼とは家族ぐるみで仲が良かったのを覚えている。今でもたまに会ったら立ち話をするくらいだが、ずっと仲良くしてくれたらいいなとは思っている。

俺たちは自転車を停めるために駐輪場に入ると急に雨が降り始めた。

俺たちは慌ててそのファミレスの建物の影に隠れる。実はこのレストランは1階が焼肉屋で2回に俺たちの行くファミレスがある。

俺たちはその2階に続く階段で雨宿りをして

残りの2人を待っていた。

少し遅れてそのひとりがやってくる。

雨に濡れていた彼はその3人の中で唯一俺と同じ中学校だった。さらに同じ卓球部に所属していて部活は真面目にせずゲーム機やお菓子を持ち込んで遊んでいた。

そんな彼が来てから最後の一人にメッセージを送るも彼はまだ家にいるようなので、3人で店内に入った。

店がこれから賑わう気配もないので俺たちは6人がけのテーブルを選んだ。

そこでその3人の中で最後に来た男がクーポンを持ってきているようだからみんなでどれを使おうかと選んでいた。

久しぶりにもかかわらず最後に来た男をいじることでいい雰囲気になっていた。

かなり遅れて最後の一人が来る。

彼は俺と同じ学年の妹がいて兄弟揃って仲が良かった。度々家族でおうちにお邪魔することもあった。

親たちは酒を飲み、妹たちは部屋に閉じこもって遊んでいた。そこで俺たちはカードゲームやテレビゲームで遊ぶ。

まるでパーティのようだったのを覚えている。

ここでやっとみんなで集まることが出来た。

それから4人それぞれ好きなメニューを頼み、

楽しく会話した。

僕らはどんどんヒートアップしていった。

小学校の頃を思い出しさらにさらに熱くなる。

____________________________________________

ここで速報です。

昨晩都内のファミリーレストランにて火事が発生し、逃げ遅れた男子高校生4人が遺体となって発見されました。

他に死傷者はおらず、

店の関係者によると彼らは呼び掛けにも反応せず、

彼らの意思でその場に残ったものだと思われます。

これは俺たち4人が天国という場所の大きなテレビで見た衝撃的なニュースだった。