結婚する話その三
結婚すると言っても、何からしたら良いのやら。
その日の夜勤明け、買い物ついでに車で迎えに来てくれた母に訊きました。
「なぁ、結婚って何からすんの?」
「ええー?式場見に行って決めたりー、あ、お互いの両親に挨拶したり、ほんで顔合わせやろー?今は結納ってせぇへんのかな……」
「ほー」
「え、待って?そんな感じなん?」
「なんか、うん、多分」
「まじで!?えー!わー!」
私よりテンションの上がる母。
夜勤明けだったので仮眠していると、起きたら付箋だらけの某結婚情報誌が。行動が早い。
彼は何度か家にも遊びに来ていましたし、どうも同じ大学だったというのもポイントが高かったそう。おかげでノリノリの母が見れました。
「変わった子やけど、害はない」
というのが母の判断だったらしいです。
母よ、正しいぞ。
私は結婚式に憧れはありましたが、妹は恐らく結婚は難しいのもあり、出来うる限り親の希望に沿った式をしたいと考えていました。なので何ヶ所かは母と式場を見に行き、その中で気に入ったところをあとからもう一度彼と見に行きました。
式場を選ぶポイントとかを書きたいのは山々なのですが、正直なところ直感です。しいて挙げるなら、
式場外の小物(花等)が外注もできて手数料もかからないところ
がオススメです。全て式場に任せるとどえらいことになります。面倒ですが、なるべく外注や手作りするのがコストダウンの秘訣かなと思います。
あとは式直後に、このブーケをプリザーブドにしませんか!みたいな声かけをされるかもしれないのですが、一度持ち帰って他所に頼む方が安いです。しかし式の直後はテンションも上がりまくっているのでやってしまいます。私、母、義母共にそれぞれやってしまいました。気に入ったものだったので後悔はしていませんが、時々
「うっ、諭吉複数人ッ」
という気持ちになります。
ドレス選びは楽しかったですね、自分も女なんだなとしみじみ思いました。
彼と私の好みの合わなさにはゲラゲラ笑いました。私はウエディングドレスは一色か、同系色でまとめてるのが好きだったのですが、彼は腰にアクセントカラーのリボン、とかそういうのが好きだった様子。彼は、好きなようにしたらいいけど俺ならこれ、みたいなスタンスだったので特に苦労はなかったのですが、
すまないな、私の好みに合わせるぜ!
くらいの勢いは必要かもしれません。
あとは、新郎のスタイルです。私はドレスをあれこれ試着したのですが、彼はそもそも着れるものが少なかったです。背が高いのがもちろん一番の原因なのですが、身長の割に手足が長く、細そうに見えて骨太で分厚いがために、肩幅は合ってるのにつんつるてん。またしてもゲラゲラ笑うハメに。背が高かったり、体格の良い方は一度事前に一番大きいサイズを着れるかどうか聞いてみたほうがいいかもしれません。スタイリストさんに
「サイズこれくらいだと思います!」
と持ってこられたの、パツパツだったので。
一サイズ上げたら最大でしたし、三種類くらいしか無くなりましたし。
女性は多少手足長くても、ヒールを調整すればさまになるけど、男性はそうもいかへんねんなぁ、とつんつるてんな彼を見て思いました。
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