第35話 さっそく合体しちゃうゥ……

「如月キララ先生は、ご在宅でしょうか❓」

 なにか様子が可笑おかしいが、丁寧に尋ねた。

 


『待っててねェ~……🎶✨ 今、門を開けるからァ~…』

 間髪入れず、即答だ。


「はァ~…、どッ、どうも……」

 妙に、物わかりが良い。

 トントン拍子に話しが進んでいくようだ。



 待っていると、すぐに自動で門が開き屋敷の中へ通された。 



 木漏れ日から差し込み、日差しが眩しい。


 春と言うよりは、すでに夏の陽気だ。

 少し身体を動かすだけで汗ばんでくる。

 


 エントランスへと続く小路を進むと大きな玄関があった。


 まるで西洋の豪邸だ。この屋敷だけ見ると日本とは思えない。



 またドア横にあるインターフォンを押すと、すぐさま勢いよくドアが開いた。



「わァ~…😲💦💦💦」僕はビックリだ。


 サンバカーニバルのようなセクシーなコスチュームに身をまとった美女が飛び出してきた。



 二十代だろうか。濃い化粧をほどこしているので、見た目は年齢不詳だ。



「キャァ~…ッ😆🎶✨ 遅いよォ~ー……。

 ダーリン✨💕 チュゥ~ーー✨👄✨💕」

 いきなりセクシー美女ダンサーに抱きつかれ、頬に熱いキスをされた。



「えェ~ー……😲💦💦 な、な、なんですかァ~…❓ ダーリンッて、ェ……❓❓❓」

 まったく意味が解らない。



 僕は、漫画家の如月キララ先生に挨拶をしに来ただけなのに。



 突然、派手なセクシー美女ダンサーに熱い抱擁をされるなんて理解不能だ。

 

「あ、あのォ~……😳💦💦」

 甘く濃厚な香水の匂いに、思わず眩暈めまいがしそうだ。



「ちょっと、落ち着いて下さい……😳💦💦

 僕はですねェ……」

 なんとか自己紹介をしようとこころみた。

 だが、紹介も終わらぬウチに。



「ねェ……、ダーリン✨👄✨💕 お疲れェ。

 ご飯にするゥ…✨💕 お風呂にするゥ…❓

 それとも、さっそく合体ジョイントライブしちゃうゥ~ー✨✨😆✨🎶✨」

 いきなり飛んでもない選択を迫ってきた。

 


「なッ、な、な、何ィ~ー~ー…😲💦💦💦」







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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