第7話 俺の行動から生まれたもの。

 教室に入ろうとする直前、


 ドアの前で止まる。


 親友がフッと笑う。


「あの笑顔は一級品だな」


「ああ」


 木夏を見た。


 クラスメイトの中心で楽しそうに笑って話している。


「打ち解けられたようだな」


「シュウがもたらしたものだ」


「そりゃ言い過ぎだ」


 教室からは楽しそうな笑い声が響いている。


 一人分増えた笑顔は、この教室を何倍も明るくしているようだった。

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