第10話

一息ついて私はお風呂に入った後、部屋の片付けを始めた。私は片付けをしているときに閉めていたはずの引き出しが開いていることに気づいた。中身を見たらなくなっている。怪しいのは世那君しかいない。きっと慌てていたあのときだなと私は確信した。明日仕事終わりに世那君の家に寄ろう。私は結婚式の準備で疲れていたこともあってすぐに眠りについた。


 次の日、私は職場で上司に結婚と一ヶ月後に式を挙げる報告をした。結婚相手も同じ会社の総務部だったこともあり、職場の人に祝福された。川瀬さんもうれしそうに拍手してくれている。私はなにかこみ上げてくるものを感じた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る