第3話
日曜日の朝
ミーンミンミンミンミンミーン
アラームの音より先にセミの鳴き声で目が覚めた。私はいつも通りに朝の支度をすませ、いつもより少し早くに家を出て駅に向かった。日曜日のせいか、今日はいつもより静かな朝のように感じる。世那君もみかけなかった。
私は電車で一時間ゆられ、ある駅におりたった。駅を出た瞬間、いくつもの懐かしい景色を目にしながら駅前のバス停でバスを待った。バスを待っている間、何度も汗が流れてきた。それから少ししてバスが来た。私はバスに乗ると、窓側の席を選んだ。バスに乗っている間はずっと窓の外の景色を眺めていた。変わらないな。私はそう思って少し安心した。「おおがみ~、おおがみ~」車内アナウンスに気づき私は急いでバスを降りて、再び歩き始めた。しばらく歩くと高校が見え、先生達がグラウンドで部活動の指導をしている。学校を横目に懐かしさを感じながら歩いていくうちに一軒家に着いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます