11杯目 ロコモコ

4月から始まった新しい生活。

場所という意味でも、人間関係という意味でも、やるべきタスクという意味でも、新しい環境に身をおいて約2ヶ月。


夏がくるのか、まだ春なのか、それとも梅雨に入るのか。


目が開けられないほど眩しい光を浴びて、少し切なくなる冷たい風が吹いて、じんわりと汗ばむような空気に包まれて。ぼんやりとした眠気を誘われる。




かわらないものもたくさんあるけれど、新しい環境に馴染むことは簡単なことではなくて、必死で駆け抜けてきてきたけど、気が抜けた瞬間にどっと疲れが押し寄せてきて動けなくなる。


あれもやっておきたいだとか、あの子はもっと進んでいるだとか、自分はこれが出来てないだとか。



完璧を求めたいのなら求めればいいのだけど、そんなに追い込んでたら心が先に壊れてしまう。身体壊れるときには心身ともにぼろぼろで。



自分のことを誰よりも好きになるのは難しいかもしれないけれど、自分の努力だけは誰よりも理解している存在でありたいと思う。






お部屋の模様替えをしたい。なんて、ほとんど断捨離だけど。好き”だった”ものでいっぱいの部屋だけど、一緒に手放してしまいたい感情と、片付けてしまいたい思い出たち。レイアウトも今よりも使いやすいものにして。そうしたら少し軽くなるかな。


バイト代が入ったら新しいパソコンを買いたい。作業するのに使いたいアプリたちを使うことが出来て、軽くて、創造性が掻き立てられるお気に入りのデザインのものを。


3時間の時間を作れたら、ごはんとお菓子をつくりたい。野菜とたんぱく質がたくさん入っていて、心まで満たされるごはんを。重たいガトーショコラを。




いろいろ計画しているけれど、やるべきことはたくさんあって。気が付くと夢の中で。思い立ったら出掛けていて。




考えすぎてると思ったときは一度考え事を放棄する。大事なことを書き出したら、とにかく予定を詰め込んで忙しくなってみる。

友達と出掛けて、洋服を見て、コスメを見て、美味しいものを食べて、気になっていた本を読んで、見たかった動画を見て、ひたすら音楽を聞いて、身体を動かして、疲れたら眠る。10時間も。お昼寝も。



たぶん私の代わりに私がやるべきだったことをやってくれる人なんていくらでもいるけれど、私は私しかいない。私を休ませてあげられるのは私。


自分の機嫌は自分で取る。



暖かくなってきた。気温だけで体力が削がれていくそんな気分。楽しみなこともたくさん待っている。とにかく休まないと。


自分のために努力して、1歩ずつ前に進んで、疲れたらとことん休む。

元気になったらまた頑張ればいい。

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