都会の蝉に関わるアソートメント

柚須 佳

第1話 都会のセミと七年幼虫

Masa:七年って、よく考えたら、もうそっちがメインの人生だろ?

Cicada:確かに!ウケるwもうセミにならなくて良くね?

Masa:セミになるってwセミは幼虫でもセミだろ?生まれたときからセミだよw

Cicada:えっ?ヤゴみたいになんか名前あるだろ?

Masa:ねーよw

Cicada:いや、あるって!なんだっけなー

Masa:いいよ思い出さなくて!需要ないってwあれ?なんでセミの話?

Cicada:はっ?マサシがこんな時間にセミが煩いって言ったからだろ!!

Masa:あー、そうだったwわりー

Masa:つか、鹿田っち、オレもう寝るわ、さすがにねみぃー

Cicada:もう五時かwそりゃ眠いわなw

Masa:おー、じゃあ、オレ落ちるわ、おつかれー


 ぼんやりと先ほどまでのオンラインゲームのチャットログを見つめていた。

 この部屋に引き籠って七年。

 セミになりたくないのはオレの方か……。

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