第6話 ゆっこのモーニングルーティン

パンパンッ!


「執事、最高級のぶろーまうんてぃんが

 飲みたいわ。」


「畏まりました、お嬢様。」


コポコポ、コポコポ。


チャカッ


トトトトトト。


カチャッ。


「どうぞ、お召し上がりくださいませ。」


「ありがとう、執事。

 やっぱり、1日の始まりわ

 ぶろーまうんてぃんだわね。」


ゴクゴク、ゴクゴク。


「ふぅ。」


パンパンッ!


「執事、このお皿かたしてちょーだい。」


「畏まりました、ゆっこお嬢様。」


「さて、美味しいコーヒーも頂いたし。

 むずいしい本でも読もうかしら。」


パンパンッ!


「どうぞ、お嬢様こちらがむずかしい本です。」


ー人間失格 著:太宰治ー


ペラペラ、ペラペラ。


「やっぱり、だざいじの

 むずかしい本はおもしろいわあ」


ペラペラ。


カチッコチ…


「あらあ、やだ。もうこんな時間。

 偉い人達とのお食事会に行かなくちゃ」


ドタドタ、バタバタ。


「あらあ、こんなところにわたしったら

 100万円置いたままだったわ。

 何に使おうかしら、あれ買ってこれ買って…」


うきうき、わくわく。



パチクリ…


「ひゃくまん、えん…」


パタリッ…


そしてゆっこはまた眠りに落ちましたとさ。












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る