第16話 復讐計画
翌日、学校に着いた俺は鷺沼への復讐計画を進めていた。
奴は間違いなくVtuberの鷲見愛良である。
Vtuberの身バレは最大の禁忌、パンドラの箱でありタブーである。
そして俺はその情報をバラさず黙ることで鷺沼の変態的奇行を止めるように言うのだ。
心苦しくはあるが俺だって心苦しいのだ。
奴がただ変態的奇行をやめただけで互いにハッピーである。
これすなわち勝ち確ってこと。
対戦ありがとうございました。
そんな感じで俺はもう来るであろう未来の勝利の余韻に浸っていた。
今までは惨敗の連続である。
ここで勝利し、栄光への第一歩を踏み出すのだ!
そんなことを考えていた時期が俺にもありました。
実際はそんなことになるはずなど無かった。
俺は鷺沼愛梨の執念を舐めていたのだ。
奴はもはや人間ではない。
人間の皮を被った化け物である。
そして現在。
俺は目隠しをされ猿轡?みたいなものを口につけられ、椅子に座らせられている。
ついでに両手は椅子の後ろに、足も椅子の足に縛り付けられている。
何も見えず音が聞こえるだけである。
「拓也くん……。今から楽しいこといーっぱいしようね♡」
背景、お母様へ。
俺はもう帰れないかもしれません。
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