第5話 2日目:携帯できる一人暮らしの家♡

 早朝目が覚めたが2度寝した。

 3日かけて結界をゆっくりと広げるなどという面倒なことをしているので体がだるいのだ。

 うーん 情けなどかけずに一気に結界を拡げて 鬱陶しい連中を一思いに消し去ればよかったかな? いやいや殺生は、優しかった母や祖父母の好むところではないのでやめておこう。私個人は、そんな考え甘すぎると思うのだけど。


・朝ごはんは マジックバックに保存していたパンとチーズにハム・レタス。

 飲み物は 昨夜熱いまま保管しておいた紅茶。


・さてと 今日はとりあえず「住処」を整えよう。

 うーん 最初から大人数が住む「修道院」の建築にかかろうか?

 それとも とりあえずは 私が住む 快適空間を作ろうか??


・最初は国境周りの関所のようなものを作りにでかけないといけないだろうから、

 まずは マジックバックの中に出し入れできる「家」を作ろう。


・家に必要なものは

  おふろ:浴槽とシャワー 洗い場

  洗面室兼洗濯干し場:せっかくだから 私専用「全自動洗濯機」を作ろう

   今まで設計図だけは頭の中で作ってしまっていたのだけど、完成品を外に出すといろいろ面倒ごとが怒りそうだからと隠していたのよねぇー。

 でも これから誰はばかることのない一人暮らしが始まるなら。助けてくれる人もいない代わりに人目を気にする必要もないなら作っちゃえー

 動力は魔石でOK


 (えっ なんでそんな設計図を頭の中にもっていたって? それはもうひらめきというやつです。それに人目につかぬように場所を選んで一人で考え事をする分には自由だからねぇ。物心ついたときから 私は人目を避けて一人で過ごすことを第一優先として生きてきたのです。だって育った環境があれでしたから)


 台所の燃料は・・・やはりマキですね。炭を自作するのは手間がかかる。なにしろ炭焼きは徹夜仕事だから。炭や練炭を買うのは「流通」という手間がかかる。

ならば マキをアイテムボックスて保管して適宜使うのが、一番手間がないだろう。

 生活魔法は便利だけど あれもこれもはキリがないし 人前で使って嫉妬されるのもめんどうだ。


 お風呂のお湯は、手軽さを優先して魔法に頼もう((笑)


 そして日中忘れがちな寝室・寝具

  これは一段落ついたら リンドの街でベッド類を買い込んで そのあとで考えよう。とりあえずは 清潔で静かな暗い部屋があればそれでいい。



・わーい 水回りの部屋ができたぞー

   小型の洗濯機もうまく回っている。

   落ち着いたら 拡大魔法で大型化して魔石を大きいものにとりかえよう。

  

 台所には、オープン付き調理用のかまどをしつらえた。

 冬には暖房も兼ねるぞ♬

 夏は窓をあけてすがすがしい風を呼び込めるように 煙突の配置もちゃんと考えた。


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