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目次
生きた足跡
私は生きています
証明書はありません
でも生きています
残せるものがあればいいのに
私は生きていました
証明書はありました
でもなくしました
残したものはまだありますか
私は生きました
名を残せていなくても
何も残せていなくても
忘れないでいてくれますか
本を書きました
演奏をしました
研究をしました
私がいない世界で
私が消えた世界で
誰の記憶にも残らない
そんな悲しいことはありますか
私の最後はどうであれ
私の人生がどうであれ
忘れないで欲しいのです
どうか忘れないで欲しいのです
私の歩んだ軌跡を
知ってくれた人がいたならば
行き場はどこでもいいのです
たったひとりでも
私のことを忘れないでくれたなら
天国でも地獄でもいいのです
これ以上何も望みません
私に生きた証がないのなら
あなたが証明してくれませんか
それで私は幸せなのです
それだけで私は幸せなのです
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