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目次
白の世界
空からひらり羽が降る
本当にこれが羽ならば
少しずつ集めてみたら
飛び立てるのだろうか
空からふわり雪が降る
羽だと思ったものは雪
少しずつ集めてみても
飛び立てないのだろう
空からさらり羽が降る
本当に鳥の羽になれば
すぐ羽ばたきたいのに
手の平で溶けて消える
空からゆらり雪が降る
もう期待などはしない
逃げ出したい望みだけ
その望みだけ強く抱く
誰が作った世界なのか
世界に存在する意義は
私は白い世界の中心で
立ち止まり時が過ぎる
空から雪は降りしきる
冷えた私に積もりゆく
この白い白い世界にて
一生を終えるのだろう
誰か教えてくれないか
この世界がある意味を
誰か救ってくれないか
途方に暮れる私の事を
誰か歪めてくれないか
私を歪めてくれないか
誰か壊してくれないか
全て壊してくれないか
白い世界にひっそりと
造りものの笑顔を向け
淑やかに佇む私の事を
叩き壊してくれないか
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