第14話 巨大化
クレナイのステータスを見終わったので、お次はハク。
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個体名【ハク】
種族【森狼(亜種)】
性別【メス】
状態:【 】
Lv【10】2UP
・基礎スキル:【噛み付きLv4】
・種族スキル:【群狼】
・特殊スキル:—
・称号:【変異体】
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ハクはレベルだけか。でもレベル10になったのに進化しないんだな。クレナイもレベル10では進化しなさそうだ。一度進化している感じだったしね。ただの成長かもしれないが。謎生態だからなんとも言えない。
それにしても、アキが一番レベルの上がり具合は早くて、その次がクー太とラン、クレナイとハクは…クレナイの方が早いのかな?クレナイはハクみたいに森狼や、道中の大赤蛇を一人で倒したりしてないからハクより低いが。
種族で必要経験値も進化できるレベルと違ってそうだよなー。
んじゃ最後にクー太と俺のステータスだな。
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個体名【クー太】
種族【妖狸(亜成体)】
性別【オス】
状態【 】
Lv【5】4UP
・基礎スキル:【噛み付きLv5】UP【体当たりLv2】
【気配察知Lv2】
・種族スキル:【変化】
・特殊スキル:【制限解除】
・称号:【進化・使役魔獣】
個体名【中野 誠】
種族【普人】
職業【テイマーLv4(使役上限数♾)】
性別【男】
状態【 】
Lv【13】4UP
・基礎スキル:【拳術Lv3】【防御術Lv2】UP
【速読Lv2】【造形Lv2】【料理Lv2】
【毒耐性(中)Lv3】
【精神耐性(中)Lv7】【回避術Lv1】
【テイムLv4】【蹴術Lv1】
・種族スキル:【無特化】
・特殊スキル:【ステータス鑑定】【ボーナス(特)】
【テイム(特)】
称号:【適応する者】【魔物を屠る者】
【魔物に好かれる者】
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クー太は3UPか。レベル1で森狼を一人で倒したにしては上がりが少ないが、進化して上がりにくくなったと思えばこんなものだろう。
んで俺だ。防御術のレベルが一つと、レベル9から13か。アキをテイムした時に職業レベルと共に上がったから、森狼一匹に対してレベルが三つか。それにしては上がり過ぎじゃないか?
んー、やっぱり、テイムしたモンスターが倒したのも経験値として少し入ってくるのか?じゃないと俺の戦闘参加率はそんな高くないからここまで上がらないか。
そうするとアナウンスがなくて見たかった森狼の前に倒した蛇数匹と今の森狼四匹で3UPは妥当、か?
あと、やっぱりレベル10で進化はしないみたいだな。
そもそも人間の俺は進化するのかもわからんが。
「みんなお待たせ。移動する前に魔石をクレナイが食べてくれ」
クレナイにまず一つ魔石を与えステータスを見てみる。変化はない。
二つ目をあげてまたステータスを見てみるとエネルギー過剰の表記が出た。
よし。これであとはレベルだな。
残りの一つは…
「ハク、悪いんだがコレはアキにやってもいいか?アキならコレ一つでエネルギー過剰状態になりそうだし」
『大丈夫ですよ。私は今でも充分ですのでアキちゃんにあげてください』
アキちゃんって呼んでるのか。
アキは手のかかる年下ポジションかね。
「ほらアキ。コレ食べな」
『クンクン。毒じゃないです?』
「お前意外と失礼だな。クレナイも食べてただろ。毒じゃないから食べな」
『わかりました!モグモグ。…きのみの方が美味しいです!』
失礼なやつだな…。憎めない感じだが。
んでステータスは、やっぱりコレ一つでエネルギーは充分か。レベルもすぐ上がりそうだし。
「じゃあ移動するか」
肩にランとクー太を乗せ、ハクの先導で移動する。
クレナイとアキは俺とハクの間だ。
『クレナイさんクレナイさん!わたしの噛み付きどうでしたか!』
『これからも頑張ってください』
『だめでしたか⁉︎うぅ…。頑張らないとまたクレナイさんの非常食にランクダウンです…』
『いえ、食べないので大丈夫です』
『でも大丈夫です!魔石食べてパワーアップです!』
『レベル上げて頑張ってください』
『はい!』
アキは騒がしいな。悪いことではないが、クレナイとは相性悪いんじゃなかろうか。話噛み合ってるのかもわからんけど、まあクレナイもうまく相手をするだろう。
「ハク。敵がいたらクレナイとアキと一緒に倒してくれ。二匹のレベルが10になって進化するかどうか知りたい」
『わかりました』
「クレナイもアキのフォロー頼むな」
『はい。かしこまりました』
『バッチコイです!』
アキが心配だ。こいつ絶対ポンコツだろう。危なければクレナイとハクがフォローするだろう。
「クー太とランはどうする?別に戦ってもいいぞ」
『クレナイ達優先でいいよー』
『私はもう少しこの場所を堪能するわ』
「わかった。なら複数の敵や強めの敵が出た時は頼むな」
俺とクー太、ランは森林浴気分でハクたちについていく。ある程度歩いて大赤蛇二匹が出た。
ハクは敵を見つけたら押さえつけクレナイとアキに攻撃させて倒した。
ハクの面倒見が良すぎる。クレナイもハク寄りだな。まあ面倒見られるのは主にアキだが。
おっと、大赤蛇二匹倒してクレナイとアキのレベルはどうかな。
クレナイは変わらず、やっぱりアキがレベル上限になっている。栗鼠の育成楽だな。もう一匹テイムしようかな。
アキは性格的に撫でたり可愛がったりすると調子乗りそうであんまやりたくないし…。けどリスはもふりたいし…。進化見てから考えようか。
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個体名【アキ】
種族【魔栗鼠】
性別【メス】
状態【進化可能】
Lv【★10】
・基礎スキル:【噛み付きLv2】【回避Lv2】
・種族スキル:—
・特殊スキル:—
・称号:—
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○アキの進化先を選んでください。
・木目栗鼠
・大栗鼠
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なに?魔物はみんな巨大化する進化先がデフォルトであるの?
一応説明見とくか。
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【木目栗鼠】
・木目の様な模様があり、色も木と似たような色になる。木に登っている木目栗鼠は発見が困難。
【大栗鼠】
・魔栗鼠より身体が大きくなり身体能力が高い種族。
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大栗鼠はいいとして、木目栗鼠は森限定で隠密性が上がるのか。攻撃力もないアキが森限定で隠密性を身につけても今は別に旨味はないな。
一応アキに進化先を説明してやる。
『大栗鼠でお願いなのです!わたしが大きくなれば蛇くらいヨユーなのです!あっ。クレナイさんのことじゃないですよ⁉︎』
『わかっていますよ』
うん。アキが隠密に特化しても密かに行動とか無理そうだな…。大栗鼠一択で。
「じゃあ進化させるぞ?」
『お願いしますですっ!』
パッと光る。クー太やランよりも大きい光だ。
《進化により個体名・アキが称号【進化・使役魔獣】を獲得。称号【進化・使役魔獣】を獲得したことによりスキル【制限解除】を獲得》
光が収まるとめっちゃデカくなったアキが現れた。栗鼠って小さくて可愛いイメージだったからなんかヤダ…。今更言っても仕方ないけどさ…。
そしてやっぱりアキも称号が出たか。
大きさは通常状態のクー太達より大きく、灰色の森狼より気持ち小さいくらい?
つまりは中型犬くらいの栗鼠だ。
アキは身体を確かめるようペタペタ触っていたかと思ったら、シャドーボクシングを始めた。
『これでもう無能とは言わせないのですよー!』
「誰も言ってないから安心しろ」
『あ、いえ、仲間の栗鼠達にです!』
「お前仲間内でもそんな扱いだったのか…」
栗鼠全般がアキみたいなのじゃなくて安心すれば良いのか、仲間内でも残念な扱いをされてたことに同情すればいいのか…。まあ仲間になったんだから無能扱いはするつもりはないが。
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