ループする夢

Iris

繰り返し

ソファーで目が覚めた。


女「大丈夫?うなされてたみたいだけど」


男「あぁ・・・」


女「ごはんできたよ」


男「ありがとう」


そういってテーブルに座る


なんでもない会話・・・既視感があった


食事が終わって


女「今日は泊まっていくの?」


男「そうだな・・・シャワー浴びてくるよ」


女「うん」


シャワーを浴びながら・・・既視感がある


ベッドの上で女を抱く・・・既視感がある


終わって横になる


男「なぁ・・・終わりにしないか?」


女「・・・」


黙ってキッチンに向かう・・・既視感がある


・・・そうだ、そして俺は刺された・・・


------


ソファーで目が覚めた。


男[・・・どうなってる?]


汗がひどい


女「大丈夫?」


男「あぁ、シャワーを浴びてくる」


女「うん、今日は泊まっていける?」


男「・・・そうだな」


シャワーを浴びながら


男[デジャヴュってやつか・・・フランス語だっあたか・・・]


食事をしてベッドに向かう


女を抱きながら


男[・・・今日はやめておくか]


終わったあとベッドで横になっつていると


女「ずっと考えていたことがあるの」


女がキッチンに向かって歩き出した


女「私のものにならないなら」


手に包丁を持って戻ってきた


・・・そして俺は刺された・・・


------


ソファーで目が覚める


男[どうなってる?]


女「大丈夫?顔が青いけど」


男「あぁ、ちょっと疲れたかな・・・」


女「食事ができたけど」


男「あぁ・・・もらうよ」


食事をしながら考えた


女「今日は泊まっていける?」


男「今日は・・・帰るよ」


女「・・・そう」


食事が終わって玄関に向かう


靴を履いて振り返って


刺された


女「どこにも行かないで」


遠のく意識にそんな言葉が聞こえた・・・


------


また、ソファーで目が覚めた。


男[どうなってる・・・考えろ・・・どうやったら抜け出せる?]


女「ねぇ?大丈夫?」


男「ん?あぁ・・・」


女「どうかした?気分でも悪いの?」


男「少し外の風にあたってくるよ」


女「うん」


ベランダに出る


男[・・・ここは9階だったか・・・無理だな]


そう思った次の瞬間背中を押された


------


気が付くとソファーの上にいた


男[・・・どうしたらいい?]


女「ねぇ、大丈夫?」


男「あぁ・・・」


女「食事にしましょう?」


男「変な汗をかいたからシャワーをあびてくるよ」


女「うん」


シャワーを浴びながら・・・


男[なんなんだ?いったい・・・どうやったら抜け出せる?]


男[待てよ・・・これも夢の中か?・・・そうか夢か・・・]


浴室から出てキッチンに向かう


包丁を持って彼女の方に向かう


彼女は私を見て微笑んだ


男[もうダメだ]


それを彼女の胸に突き立てる


彼女は苦痛に顔をゆがめる・・・そして無理やり笑顔を作ってこちらを見ている


そして抱き着いて床に崩れ落ちる


床にが赤く染まる


自分もそこに座り込んだ


彼女は呼吸をせずに笑顔でこちらを見ている


男[どうせまたソファーで目がさめるんだろう?]


そう思いながら彼女を見ていた


気が付いたら外が明るくなり始めた


男[・・・これは夢じゃないのか?]


そう思った瞬間、意識が飛んだ


------


ソファーの上で目が覚めた


男「・・・なぁ、俺はどうしたらいいと思う?」


女は黙ったまま微笑んだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ループする夢 Iris @Iris-8800

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ