戦場に咲いた花

第1話：こうきしん

懐かしい人に会った

「久ぶり」

女「・・・あぁ」

「覚えていない？」

女「・・・覚えてる」

仕事で「この国」に来たのは何年ぶりだろう

学生の時に短期留学した時に彼女に出会った

「・・・元気そうだね」

女「あなたも」

「時間ある？・・・話したい」

女「これから予定があるから・・・夜なら」

「約束・・・覚えてる？」

女「覚えてる」

そういって携帯電話の番号を教えてくれた

なんどか連絡を取り合ったがお互いの都合が合わなかった

次に会えたのは1週間後の夜だった

2人で食事をしながら

昔の話をした

2人共この国では外国人だった

彼女は内戦のあった国が滅んでその後この国に流れて来たと聞いていた

「あなたには何回助けてもらったか・・・」

女「あなたは平和ボケしてるから・・・この国は合わないからやめなさいって何回も忠告してあげたのに・・・」

「そうだったね」

女「それでも・・・また来たんだ」

「今回は仕事」

女「・・・そう、来なきゃよかったのに」

「かもしれないね・・・」

女「・・・それで、聞くの？」

「ダメかな？」

女「私はかまわない・・・きいたあなたが後悔するだけだとおもうけど・・・場所を変えましょうか？」

そういって店を出た