すみっこの呪詛

すいてい

第1話

この世界はクソだ。



9月の夕方だと言うのに、まだ夏の暑さが辺りにへばりついている。

衰えることのない蝉の声を聞きながら、


この世界が滅びますように、


と願いを込めて、

一心にブランコを漕ぐ。


滅びろ滅びろ滅びろ。

すみっこの公園で私は独りごちた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

すみっこの呪詛 すいてい @KL_divergence

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る