実環


 移り変わるすべての


 時として予想だにしない出来事に心奪われ


 突き刺さるかのように深く沈みこんだとしても


 そのすべてを受け止めることは


 己の無知と愚かさに恥じ入りながら

 

 柔らかな泥に身を焦がしていくことだ


 甘受し一体となったつもりでいて


 その実は腐り解ける

 

 また一つの身が無秩序に舞う


 一滴が意味もなく伝い零れる


 

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