毎日家族。

ねこK・T

それは庭先の赤に似ているのだと

「ねえ、文乃ふみのはどう思う?」

 プラスティックで出来たピンク色の箸先が、お弁当のご飯を摘み上げようとするときだった。それまで周囲で交わされていた話が、急にわたしの方へと矛先を変えてやって来たために、わたしは手を休めて考えざるを得なくなる。

「わたしだったら? ……うーん、考え付かないなぁ」

 宙で止めたままのお箸は一度お弁当箱へと戻し、一呼吸置いて頭の中を探してみる。けれど上手い答えなど見つからず、つまらない答えしか返すことが出来なかった。そんなわたしの様子に、周囲に座った友人たちはつまらなそうに口を尖らせる。

「それじゃ聞いた意味がないじゃないのよ、文乃」

「そう言われてもねえ」

 だってそんなのは――わたしに振られた話題は。実際わたしに関係があるとしてもずっとずっと先のことになるだろう。早くても十年後とか、そんなものだ。そんな先のこと、考えたこともない。だから答えを返せなくたって仕方ないじゃないか。

 そう自分の中で結論付けたものの、上手く答えを返せない自分が少しだけ嫌になるのも、また事実だった。――そう、自分の想像力が友人たちに比べて欠けているようで。

 わたしは気持ちを切り替えるように小さく息を吐き出すと、また箸先でお弁当の中身を突付きながら、友人たちの話に耳を傾ける。

「愛してるよ、が一番オーソドックスじゃないかなあ」

「一緒に居て下さい、は?」

「僕の味噌汁を作ってくれ、なんていうのも有ったよね」

 わたしの周りで交わされる言葉に笑いつつ、そして食べる手も止めないままに聞いていると、いつしかゆるゆると話の方向は別のものへと移り変わっていった。川の流れのように、風の流れのように。そして、昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴ったとき、お喋りの着地点は先ほどの話題とは全然異なったものとなっていた。

 じゃあ帰りにまたね。寄せ合った机を元の位置に戻し、それぞれの席へと戻り始める友人たちにそう言って。わたしも授業に遅れないよう、空のお弁当箱を持って席を立った。


  * * * * *


 風が優しくなったと最近、わたしは思う。四月の頃はまだ時折、冬を思い出させるような鋭さが含まれていたのだけれど。月が変わってからは、そのとげとげしたところがすっかり丸くなって、新緑色の木々の葉をくすぐるようにしながら通り過ぎてゆく。――そんな感じがしてならないのだ。庭の木々を見ていると。

 そんな春風や庭の木々に、誘われたのかどうかは分からない。けれどわたしは最近、家に帰ると真っ先に庭先を眺めるようになった。制服も着替えないまま、居間から繋がる縁側に腰掛けて、ぶらぶらと足を揺らしながら、ぼうっと庭を見つめる。それが楽しくて仕方ないのだ。

 今日もいつもとまた同じく。玄関から真っ先に縁側へと向かい、座り込んで。わたしは空から降ってくる光に目を細めた。

「文乃、そうやるのはいいけど、まずは着替えたら」

「分かってる」

「……分かってないじゃないの」

 わたしが目をやる先、庭の手入れをしていた母が、腰を伸ばしながら振り向いた。腰を叩いて痛みを取ろうとしているのは、きっと今日も長い間、屈んだ姿勢で庭の手入れをしていたからに違いない。

 庭の広さはせいぜい、車が一台止まれる程度のもの。決して大きいものではない。だが母は毎日、その小さな庭へ丁寧に手入れをしていた。季節に応じて花を植え換え、水をやって――物心ついてからというもの、この庭が雑草だらけになっているのをわたしは見たことがない。どれだけ母がこの庭に思いを寄せているか、そこからも分かるような気がした。

「うう、痛いわねえ……」

 とんとん、とん。痛みがなかなか取れないのか、母は握りこぶしで腰を叩き続けていた。開いた手で叩かないのは、握った中に庭の手入れをしていた結果が入っているからだろう。

 ――一体何持ってるの?

 わたしのそんな視線に気付いたのか、母は腰を叩くのを止めて、ほら、と掌を広げてみせた。

「枯れたパンジーの花よ。このまま茎につけて置くと汚いし、何より花全体が痛んじゃうからね。定期的に取ってあげないと」

 ちょっと誇らしげな表情で言う母親の言うとおり、そこにはくしゃくしゃになった花びららしきものが乗っていた。以前は紫や黄色であったはずのそれは、既に枯れて色を失くし、薄い茶色に変化している。手の内に握られていたこともあってか、形すらも元のものとは程遠かった。

 一方、庭に再び目を向けてみれば、そんな花びらとは反対に色鮮やかなパンジーがプランターには並んで植わっている。敷かれた芝生には枯葉一枚すら無く、低木がさやさやと葉を揺らした。

「綺麗ね、庭」

 自然と口をついて出た言葉。それはわたしの素直な感想だった。めったに出てこないそんな褒め言葉に、母は驚き、そして嬉しそうに笑む。

「あったり前でしょう、いつもこうして、私が手入れをしてるんだから」

 掌の花びらをゴミ袋にまとめると、母は私の座っている縁側へとやってきた。履いていたつっかけを、縁側の近くにそろえて脱いで。よっこらせ、と掛け声をかけて縁側から、家の内側へと上がり込む。その様子を何となく目で追っていたわたしは、頭の中でパンジーの花の輪郭をなぞり、そしてふと思ったことを口に乗せた。

「……ねえ、お母さん。うちの庭には有名なお花植えないの? わたし分かるの、さっきのパンジー位しかないよ」

 並べて植えられた紫や白、黄色のパンジー。こうして毎日庭を眺めているけれど、わたしにはその位しか名前を上げることは出来なかったのだ。背の高い若木、葉の厚いごつごつした低木、赤い小さな花に長い茎の草。姿を思い浮かべることは容易に出来ても、それが何と呼ばれるものなのか、わたしにはさっぱりだった。

 だから余計に思ったのだ。もっと有名な花を植えれば、と。そうすればきっと、母が誇りに思っている庭を、わたしが何度も眺めてしまう庭を、もっともっと素敵なものに変えられるだろうに、と。

 縁側に座ったまま、背後へと身体を捻る。被っていた帽子を脱ぎ、エプロンをかけようとしている母にわたしは言った。

「例えば……ほら、バラとかいいんじゃない? 絶対近所の人も見ると思うよ」

「馬鹿ねえ、文乃」

「……は?」

 母は苦笑を顔に浮かべた。馬鹿、と言いつつも、その口調はやわらかいものだった。

「あのね、ただ花が綺麗なだけじゃ駄目なのよ。バラなんて、すぐに虫がつくんだから。庭は一時のものじゃないでしょう? 手入れが簡単で、長く保つものじゃないと。そうしないと長いこと庭を綺麗にしておくのは無理よ」

「……だって」

 なおも言葉を続けようとするわたしを遮るように、母の指がぴっと二階を指した。さっさと上の自分の部屋へと上がって着替えなさい。そんな無言の印だ。

「今日はお父さんが早く帰ってくるんだから。早く着替えてきて、手伝ってちょうだい。夕飯作るわよ」

 そんな正論をぶつけられては、わたしは頷くしかない。満足そうに頷き返した母は、止めていた足を動かし、台所へと消えてゆく。仕方ない。小さく呟くと、わたしはのろのろと膝を上げて傍らの鞄を取った。

 後ろ髪を引かれるような気分だが、これ以上縁側に座っていたら、母に雷を落とされてしまう。わたしは渋々歩き出す。

 ――最後に、もう一目だけ。

 歩き出す足を少しだけ止めて。わたしはちらりと振り返り、もう一度庭を眺めた。その目の端に映ったのは赤い花。庭の隅に植えられた、小さな葉で埋め尽くされた低木だった。その葉の中に埋もれるように居る、咲きかけのその赤い花は何という名前だったろうか?

 瞳を一つ二つと瞬かせ、じっとその赤い花を見つめてみるが、答えはやはり浮かばない。わたしは答えを探すのを諦め、自室へと歩きだす。目に映った赤い色も、すぐにその色を無くし、頭の奥底へと姿を消した。


  * * * * *


 風が少しずつ熱さを帯び始めた。もうすぐ五月から六月へと、月も変わる。雨雲が出てくる日が段々と多くなり、傘の手放せない季節がやって来る。その証拠だろう、冬の長袖の制服を着ているのが最近嫌になってきた。中学の衣替えは六月一日、後数日でその日になるが、待ち遠しくて仕方がない。

「昨日の『夢にあるように』、見た? 主人公の健介がついに告白したの」

 中学校からの帰り道、西に傾き始めた日の光の下、熱い風に吹かれながら、わたしはアスファルトを踏みしめていた。隣を歩む友人のみつきも、わたしと同じく暑いのだろう。学校を出てからというもの、お喋りをしながらずっと手を動かし、風を顔へと送り続けている。

 みつきから振られた話題は春から始まったドラマだ。昨日ちょうど見たそれは、来週が最終回。主人公と、ヒロインとの恋愛模様もちょうど盛り上がっているところだった。

「見たよ。凄かったね、ストレートに、結婚して下さいっ、て」

「だよね。しかもドラマとはいえ、二人っきりじゃなくて他の人の目の前だし」

「凄いよね、台詞言う役者さんとか恥ずかしくないのかなあ……」

 そこでわたしはふ、と言葉を切った。――こんな会話が、確か前にもあった気がして。

「文乃? どした?」

 突然言葉を詰まらせたわたしを、隣からみつきが覗き込んできた。気分でも悪い? と心配そうに見つめてくるのに、何でもない、とわたしは手を振って答える。その一方で頭の中をかき混ぜ、記憶を探る。そんなに前のことじゃない、どこでこんな会話をしたのだろう?

 結婚をするとしたら、どんな言葉が相手から欲しい?

 頭の真ん中にぷかりと言葉が浮かぶ。みつきの声で。それにきっかけに、記憶が一気に蘇る。

「ああ、この間のお昼だ」

 そう、みつきが十日ほど前のお昼の時にその話題を振ったのだった。そのときもドラマの話題から転じて。そしてわたしは確か。

「あぁ、そうそう。結婚するときの……プロポーズの言葉、だっけ? 話したよね。で、文乃が『考え付かない』って」

「そうそう、そう」 

 みつきの言葉に、わたしは何度も頷く。あんたまだそんなこと覚えていたの、とみつきは肩をすくめ、呆れたように笑った。

「だって未だに思いつかないんだもん、何か悔しくって」

「そんなことで悔しがる必要なんてないじゃない……あ、交差点着いちゃった」

 唇を尖らせたわたしを宥めながらみつきは言った。この交差点がみつきと分かれる場所だ。彼女はこの交差点を左に、一方わたしはこの交差点を右へと進まなくてはいけない。せっかく思い出したのに、お話の続きは明日か――その残念な気持ちが顔に出ているのが自分でも分かった。

「やだ、文乃、すっごい顔してる」

「だって……思いつかないのやっぱり悔しい」

「まあまあ。……あ、そうだ! お父さんかお母さんに実際に聞いてみればいいんじゃない? ――じゃあね文乃、また明日っ」

 手を振りながら小さくなる友人に、わたしは手を振り返した。

 ――あぁそうか、そういう手段もあったっけ。

 友人の言葉を忘れないように頭の中に刻みながら、みつきの姿が見えなくなるまで道の向こうを見つめる。そしてわたしは残りの帰途を急いだ。


「――何やってるのお母さん」

 玄関の扉を開けると同時に目に飛び込んできたのは、汗だくになった母親が居間から出てくる姿だった。いくら段々と気温が高まってきたとはいえ、そんなに汗びっしょりになるなんて。一体何をやっているのだろう。

「ああ、おかえり、文乃。暑くなってきたから衣替えをしつつ、部屋の整理をね」

 靴も脱がず立ったままのわたしに、さっきの問いの答えを返す母。そしてその掌で、ほら、と奥の居間を指さした。居間は玄関からまっすぐ廊下を進んだところだ。視線をやれば、そこに、大小の箱が山のように積まれているのが見て取れた。

「ふう……ちょうど良いわ、こっちは置いておいて。ベランダの洗濯物を取り込んでくるから、文乃は和室に残ってる箱を私たちの部屋に運んでちょうだい。もう仕分けは済んでいるし、運ぶだけでいいから」

 母は汗を拭いながら、足を階段へと向けた。そしてわたしに有無を言わせず二階へと消えてゆく。わたしはあーあ、とため息を漏らした。また庭を見たかったのに。それに、忘れないうちに、プロポーズのことを聞いてみようと思ったのに。その全てが後回しだ。

 しょうがないなぁ、と呟きながら、鞄は玄関の脇に立てかけて。わたしは玄関から居間へと向かった。そこに積み上げられている箱の山は、先ほど玄関から見たときの印象よりもずっと大きなものだった。大小、黒白赤青、まるで庭の花のように色鮮やかで様々だ。何が入っているのか、どういったものなのか、それが分からないところも、また、庭のそれに似ているような気がした。

 ――溜め込んだなぁ、お母さん。

 こうして庭のように眺めていても仕方ない。わたしは手近な箱を引き寄せ、両手に抱きかかえた。それ程重くは無いものの、箱の縁、満杯になるまで物が詰められているのだろう。蓋が締まりきっていない。開きかけの蓋からすぐに中身がこぼれてしまいそうで。わたしはうわわ、と声を上げる。

「こんなに詰めてたら、整理したって言えないよ――ああもうっ」

 予想したとおりだった。歩き出す足元に、手の内の箱から中身がこぼれ落ちる。面倒くさいと思いつつも拾わない訳にはいかず、わたしは箱を一端、床へ慎重に下ろす。これ以上中身が落ちないようにだ。そうして、転がっていったものを一つ一つ拾い上げた。木で出来たオルゴールに、ビロード張りの長い箱。きっとネックレスでも入っているのだろう。扇子に、ブローチ、コサージュ。そしてこっちは――。

 最後に拾い上げたのは小箱だ。赤い、掌にすっぽりと収まるそれはまるで、いつかの庭先の花のようだった。

 ――何だろ、この箱。

 胸の中に湧き上がった、うずうずとした衝動に駆られて、わたしはその中身をそっと覗きこんだ。


  * * * * *


 夕陽が西の空の端に沈もうとしている。足の下から伸びる影も、長く、濃く、その姿を変えていた。母と共に居間の片付けを終えてから、もう一時間は経っただろうか。もうすぐ闇に紛れて何も見えなくなる、そんな時刻にもかかわらず、わたしは庭に立っていた。庭の片隅に咲く赤い花の前に。

 前に見たときよりも低木はずっと花の数を増やしていて。前は葉に埋もれそうになりながら、ちらほらと咲いていたその赤は、今や逆に、葉の緑を圧倒するかのように咲き誇っていた。ラッパのように、細い根本からぱっと膨らみ、五枚へと分かれる小さな花びら。風に震える長いおしべめしべ。以前は思い出せなかったその花の名前を、わたしは唇に乗せる。

「この花、サツキ、って言うんだよね。……前にお母さんから聞いたんだった」

 私と同じ名前、仲間なのよ。そう笑いながら、かつて、母はわたしにその花の名前を教えてくれたのだった。それと同時にわたしは、先日の母とのやり取りも思い出す。どうして、もっと目立つ花を植えないの? というあれだ。庭は一時のものじゃない、だから、手間のかからない花でないと長いこと庭を綺麗にしておくのは無理よ。そんな母の言葉と。この花は自分と同じ名前なの、という母の言葉とがわたしの頭の中で重なった。

「……サツキも、そうなのかな。長く楽しめる花だから植えたのかな、お母さん」

 たとえ目立たなくとも、ずっと長く庭を飾る事の出来る花だから。ずっと長く、この家に居られるような花だから。そして、自分と同じ名前だから。

「そうだったら良いなあ」

 わたしはくすくすと笑いながら、一番手前の花びらを指で弾く。笑いながらも記憶に蘇るのは、このサツキの花に似た、赤い小箱のことだ。

 好奇心に駆られ、覗き込んだその箱の中には、指輪が入れられていた。飾り気のないシンプルなそれは、年月を経たものなのだろう、銀の色もくすんでしまっていた。この指輪は何だろう、と不思議に思いながら内側を見ると、小さく文字が刻まれているのが見てとれた。

 ――傍に  To S

 刻まれているのは、イニシャルと、この一言だけだった。Sというのはきっと、皐月さつき――母のことを指しているのだろう。だとしたら指輪の贈り主は、きっと父だ。そう、だから。あの指輪は父から母へと贈られた、結婚指輪。刻まれていたのはプロポーズの言葉だ。

 思いもよらず知ることの出来たその言葉は、決して派手なものではなかった。友人たちと交し合ったもの、ドラマで俳優が告げていたもの、そのどれよりも地味で、短く、そっけない。けれどそのそっけなさが逆に、真面目で朴訥な父が、真剣に告げたものなのだと知らしめる。言葉はわたしの胸の奥へとまっすぐに落ちてゆき、じんわりと心の中を暖かく染め上げた。

 だからわたしは、夕方にもかかわらず一人、庭に立ったのだった。ゆっくりとこの花を見て、指輪のことを考えてみたかったのだ。

 あの指輪の言葉を――あのプロポーズを受けたからこそ、母はきっと、この庭を作り、サツキの花を植えたのだろう。わたしは思う。それは推測でしかないけれど、自分の心の奥に沈んだ指輪の言葉が、それは本当だよ、と告げているような気がした。

 父のそのプロポーズの言葉通りに。ずっと、長く、共に居られるように。ずっと、庭を共に眺めることが出来るように。自分と同じ名前の花を植えて。毎日毎日大切に手入れをしているのだろう。

「文乃? どこにいるの? ご飯にするわよ」

「はあい、今行く!」

 家の中から母の呼び声が聞こえて、わたしはサツキの花に背を向ける。 

 いつかあの小箱の中身を、あの指輪に刻まれた言葉のことを母に聞いてみよう。そしてこの庭の、サツキの花のことも。母は一体どんな表情をして、一体どんなことを教えてくれるだろうか。わたしの知らない両親の姿を想像するのは楽しく、そしてくすぐったかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る