第51話 ネックレス
私はいずれ死ぬ。それは寿命などではない。
ある日、首につけたネックレス。
オシャレのつもりだった。しかしそれは洒落にならなかった。
取り外すこともできず、徐々に首を絞めつけてくる。
息苦しい……。このままだったら、確実に後数日で死ぬだろう。
周りはそれを知らない。気づいていない。
私は孤独のまま死んでいく。
だから最後の晩餐とばかりに、食べ続ける。
それが唯一の楽しみだから。
そうして体に肉がついていくと、さらに首を絞めつける。
いや……。肉がついていくから首が締まるのか?
首の中に埋まっていくから、取り外すこともできないのか?
どちらか分からないけれど、たった一つ分かっていることは、
私はもう重すぎて動けない、ということだけ……。
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