第42話 薬

今飲んで、数年後に死ぬ薬が開発されたら、どうしますか?


ただ、すぐに死ぬわけではない。数年後……という条件付き。


殺人には最適だろう。こっそりと相手に飲ませて、


逃げてしまうこともできるし、アリバイだってつくれる。


自殺につかうことだってできるだろう。


ただし、数年後のそのときまで、自分が死にたいと考えているか?


例えば、パートナーが余命1年と宣告され、自分もそのときまで……。


といったこともあるかもしれない。


ただ、解毒薬はない。飲んでしまったら最後、確実に死んでしまう。


パートナーが意外と長生きしていたら……。


使い道は少なさそうだけれど、こうした使い方には極めて有効だろう。


こっそりとそれを飲ませて、相手にそれを告げてしまう。


リベンジ・ポイズン。相手が落胆し、苦悩する様を愉しむことができる。


さぁ、あなたはそれをどう使いますか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る