雨と風

まゆし

雨と風

雨が強く降っている

風が強く吹いている

天気が悪いこんな日を

台風がきたという


心に強い雨が降って

心に強い風が吹いて

心が荒れるこんな日を

台風がきたという


頬に伝う涙はやまず

頬に伝う涙がかわく

悲しみにくれた日々を

台風がきたという


濡れた瞳で地を見る

潤んだ瞳で空を見る

苦痛を乗り越えた日を

台風一過という


そうして一歩ずつ

少しずつ一歩ずつ

あの雨と風を背に感じ

前に前に歩く


立ち止まってもいいから

それでもあきらめないで

逃げてしまっていいから

それでもあきらめないで


誰もあなたを否定はしない

あきらめないでいてほしい


誰かがあなたを抱きしめる


その日まで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雨と風 まゆし @mayu75

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ