第三節2項「その目が見てきたもの」

「…………」


「…………」


「……っ…………」


「…………」


「……んっ……」


「……大丈夫?やっぱり痛い?」


「…ううん、平気」

「もっとゆっくりすれば、大丈夫…だと思う」


「………そうか」


「……」

「これは、これで良い?」


「うん、それで良いよ」


「………」


「……………」


「よし、これで先週分は終わりっ」

「えええ、まだあんの…?」


 ティムズとミリィは、二人が初めて出会った会議室、で黙々と仕事を続けていた。


 ミリィは龍礁地図への情報の封述。そしてティムズはその為に必要な書類、報告書の情報をミリィに渡すため、取りまとめる係を仰せつかっていた。


 広めの部屋に幾つか並べられた長方形のテーブルの上には。相変わらず大量の地図、図面、書類の束、巻物…など雑多な品が山の様に積まれている。と言うよりも初めて来た時より種類と量が増えている。処理が進んでないという事らしい。

 

 先刻、入室した際に、ティムズは本当にここは「会議室」なのか訝しみ、ミリィに尋ねると、それは「デトラニア共和国からの出向職員たちがここで地図情報を管理していたが、その全員が国に帰ってしまったので片付ける人手も無い」という事らしい。撤収の理由は何なのか、と更に問うと「判らないけど、ロパニオールに攻め込んだっていう話と関係してるのかな?」と問い返されたので「さあ?」と答え、お互いに「大陸の反対側の国の事なんて良く知らないよね」と同じ結論に至ったのである。


 ミリィは気丈に振る舞っていたが、傷は実際はまだ完全に癒えてはいないようで、集積した情報の仕分けの為に書物の山などを持ち上げると、やはりまだ時折、強い痛みが走るらしく、今日はティムズにそれを任せ、ミリィ自身は、地図へ各種情報を封じ、そして記述する法術…封述、に専念したい、との事だった。


 それでも、壁に掛けられた地図の高い部分に腕を伸ばすのはやはり辛いらしく、最初の内は声こそ上げなかったものの、腕を高く上げた拍子に息を吞み、度々、身体の痛みに軽く呻いていた。ティムズは通常、法術式を扱う人間に必要な集中状態、を邪魔しないよう、最低限必要なことだけを短くやりとりし、たまに傷を気遣いながら、任された作業を続けていたが、彼女が何度目かの「いたっ…」という声を上げたので、再び声を掛けた。


「……傷、本当に大丈夫?少し休んだ方が良いよ」


「だから平気だってば。どんどんやっつけないと後が大変だしねー」

「あと少しだし、このまま終わらせちゃいたいな」


「…そっか」


 ティムズはミリィが受け応えつつも手を止めなかった事で、このまま話し続けても大丈夫だろうと踏み、自身もまだ大量に区分しなければならない書類や資料をテーブルの上でまとめ、それに目を留めつつ、彼女の背に言葉を投げた。


「やっぱり、もう少し入院していた方が良かったんじゃないのかな、その傷、結構深かった様に見えたんだけど」


「そうみたいね、療術士さんが慌ててたわ。『もう少し深かったら腕が二度と上がらない身体になってたわよ!』って。でも大袈裟よね、実際はもうこの通りなのに!」

「っ!……あいたた……」


「……どっちにしろ無理しちゃ駄目だって」

 

 ティムズは、こちらに振り向いて笑いながら腕をくるくると回して見せ、案の定、痛みに眉を顰めて目を瞑るミリィを見て、少し呆れてみせる。周囲が彼女を『おてんば』と揶揄するのも当然だと思った。パシズもさぞや心労を重ねてきたのだろう…。

「パシズの苦労に同情しちゃうなぁ…」


「………」


 前屈みになり肩を抑えてたミリィの表情が強張り、ティムズはしまった、と思った。あれからティムズとミリィは二人で長く会話する事はなかったし、ミリィとパシズが会話してるところも見ていなかった。


 先日のあの件で、ミリィとパシズの関係が少し険悪な状態になってしまっているのではないか…そしてその責任の一端は自分にあるのかもしれない、とティムズはこの数日心配していたのに、つい口を滑らせてしまっていた。


「……そうね、本当に、パシズは苦労してる。今回もそうなっちゃった」


 それだけ返すと、ミリィはティムズにまた背を向けて、地図の封記作業を再開する。少し気まずくもあったが、乗りかかった毒船喰わば海まで、と、ティムズはこの件で気になっていた事を、思い切って尋ねてしまおうと決める。


「……何で、龍を殺すのがそんなに嫌なのか聞かせてほしい」

「一応同僚で、仲間なんだから…俺も知っておくべき事だと思ってる」


「…………」


 ミリィは束の間、何を話すべきか考えていた様だが、やがて意を決した。

 ティムズに背を向けて封述を続けたまま、静かに語り始める。


 本来は、自分が龍が殺されることを嫌う、という理由…過去、については語る心算ではなかったのだったが、『あのとき』自分を助ける為に走り、そして共に闘ってくれたティムズの質問に答えるのは、謝意と礼儀と義務、だと思ったからだった。


 今日ここでの『仕事に』誘ったのは、ティムズに対してきちんと対面して、彼へ改めて礼を伝えたかった、という動機からだったという訳もある。


「……小さい時」


「ずっと好きだった絵本があるの。龍のお話でね。題名もお話の内容も全部忘れちゃったけど、その時からずっと、龍ってなんて素敵な生き物なんだろう、って思いながら育ってきた」


「でも、母はとても厳しい人で、そんな本ばかりを読んでいた私を……とても、とても厳しく……厳しく、叱った。絵本を暖炉に投げ込まれちゃってさ!それで、すごく泣いちゃったのを覚えてる」


「……そして、龍礁という場所があり、龍を守る為に働く人たちが居る、って聞いた時、その時の事を思い出して、ここに来ずには居られなかった」


「それからパシズと出会って、マリウレーダと、みんなに出会って、色んなことを教えてもらって……今の私が居るの」

 

 それまでは無感情に、淡々と語っていたミリィだったが、マリウレーダのくだりに入ると、少し優しい口調に変わっていた。ティムズからは彼女は見えなかったが、きっと口元は緩んでいるに違いない、と思えた。しかし、そこから先を話し始めた彼女の声は、痛みに耐えている時のそれ、へと変わっていく。


「…だけど、この仕事は、龍を守るだけじゃないことも、すぐに知った」


「この仕事は、ここに暮らす人たち、そして世界で生きる人たちの為の仕事。だから、必要があれば龍を殺さなければいけないときもある、って事は、判ってる、判ってるつもり…………それでも、頭で理解していても、心がそれを許してくれない……」


「……そんな事って、きみにはない?」


 ミリィはいつの間にか手を止めていて、それでもティムズを振り返らずに、背中で語り続けていた。彼女がどんな心境で今の話をしているのか、ティムズには推し量れない。そして、語りの節々にあった不自然な間、から、来歴の全てを話してくれた訳でもない、という事にも気付いていた。…その気持ちは、ティムズにも判る。

 

 ティムズは無意識に俯き、手元の書物の頁を意味もなく捲り続け、思慮の時間を稼ごうとしたが、彼女の問いに応えられそうにもないと、答えるしかなかった。


「……俺には難しい話だよ。そんな事考えた事すらなかった」


「………」

「……ね、何できみは龍礁ここに来たの?ちゃんと聞かせてもらってなかったよね。勿論レンジャーになりに来たんじゃないことは知ってるけど、そもそも何故ここに来ることにしたのか、理由を聞いておきたい。…きみの言う通り、私たちは同僚…で、仲間、なんだし」


 ティムズの声色が暗くなったのを感じたミリィが振り返り、少し重くなった雰囲気を紛らわす…と言うよりも胡麻化そう、と、ティムズに笑いかけて尋ねる。「話したんだから、次はそっちの番よね!」という顔をしていた。


 ティムズは俯いたまま、少し逡巡する。彼女に余計な事を想わせたくない、という心配なのか、同情なのか、只の意地なのか。自らもその理由は判らないまま、ただ、端的に答えることしか出来なかった。

「……俺はただ、金の稼げる仕事に就きたかっただけだから」



 ミリィもまた、ティムズが彼女に対して何かを隠している……しかし、騙そうとしている訳ではなく、ただ「話したくない」ことが彼にもあるのだ、と悟る。

「…そっか、でも…それも大事なことよね。そうしないとご飯をいっぱい食べられないし!うん…それがきっと真理なのかも。お金を稼いで、ご飯を食べる」


「人生って……ひとが生きていく、ってさ。多分、それだけのことかもしれないわね」


 ミリィの言う「ご飯をいっぱい」の情景が浮かび、ティムズは思わず笑ってしまう。そして笑った故に気が緩み、ミリィが訳知り顔で人生を語ったことについて、頭に過った考えがそのまま声に出てしまった。


「人生を語るには若すぎるんじゃない?俺と二つしか違わないのにさ」


「………」


「……?」

 ミリィの応えが帰ってこないので、ティムズはどうしたのかと顔を上げた。

 ミリィは、ティムズの顔をじっと見ていたようだった。顔を上げたティムズの眼を見て、ミリィが静かに言う。


「……そう、たった二年の差…だけど、二年もあれば、人は変わっていけるものだと思うし、私のこの二年はそういうものだったと思ってる、それに…」


「たった二分で、びっくりするくらいに人が変わって、そんな人が助けにきてくれる、ってこともあるしね。…確か、そんなひとが居なかったっけ?」


 ミリィは目を細め、今日までティムズが目にした事のない、穏やかな微笑みでティムズを見つめていた。ティムズは胸に熱くて重いもの、を感じる。彼女の別の一面を突然見たことは勿論だったが、また別の理由もあった。俯いたティムズは、他人事の様に話す彼女に合わせて、呆れるよな、という口調を模した冗談の様に応える。


「……そいつ、その二分後にはあっさりとやられて足を引っ張ったけどね――」

「―—でも、そのひとは、その20秒後には、また立ち上がって、私を救ってくれた」


 ミリィが素早く、強い口調で言葉を重ね、顔を上げたティムズが彼女の眼を見つめ返した。微笑みはもう失せて、真剣な表情と、いつもティムズが目にしてきた濃い紫の瞳が、真っすぐティムズを見つめている。


「そいつに言っておくよ、『今度はもっと上手くやれ』ってさ」


「……じゃあ、ついでに伝えておいて。『それでも、助けてくれたこと、感謝してる。格好良かったよ』……ってさ」


 ミリィの言葉に一瞬どきりとしたが、ここで正直に感情が動いたことを表してしまっては何となく負けた事になる…という奇妙な意地が湧いたティムズは、顔を伏せたまま、冷静さを装った言い回しで、わざとぶっきらぼうに応える。


「……それを聞いたらそいつ、すげーやる気出るんじゃないかな。多分すげー頑張ると思う。そしたらもっとすげー事になるから」


 ティムズの雑な答えに、ミリィは吹き出す。もっと他に言い方はあっただろうに。口元を抑え、くすくす笑うミリィに対し、ティムズも、今のはひでーな、と、思わず笑ってしまった。少しの間、会議室に二人の忍び笑いが続き、お互いに笑いを堪える顔を見合い、そして堰が溢れた様に、二人は笑い合った。

 

 



 ひとしきり笑い、色々な意味で気分が晴れたミリィが、あまりに笑いすぎて引きつった腹を抑えていたティムズに、また、微笑みかけた。


「……じゃあ、仕事の残り、やっつけちゃおうか。終わったらお昼ご飯にしようっ」



 回りくどい茶番だからこそ、素直に言える事もある。



 ―――――――――――――――――――



 陽も高くなり、二人の居る会議室にも、午前中の仕事を終えて昼休憩に向かう職員達の喧噪が届き始めていた。封述作業もあと残り僅かとなったので、二人は余裕を以って他愛のない対話を交わしていた。


 ティムズはミリィが封述を続けている地図に目をやり、感心した声を上げる。


「……それにしても、ミリィはすごいな。封述も使えるなんて」


「確かに高度な術だし、扱える人は少ないけど……私は本好きだし」

「あ、クルーの皆も使えるよ。あーでも…パシズは下手だったかな…?」


「へえ……珍しいね、そもそも封述が込められたものってかなり希少だし……俺は見た事ないなあ」

「えっ?」


 ティムズの言葉にミリィはぱっと振り向き、不思議そうに彼を見つめて、問う。


「あれ……きみ、資料室に通ってるのに、気付かなかったの?」


「えっ」今度はティムズが、『えっ』という顔をする。


「……ちょっと、それ貸してみて」

 そう言ってミリィが少し笑い、ティムズの傍に寄って、その手元から茶色の書物を取り上げる。その拍子に、ふわっ…と彼女特有の、どことなく森の中、を感じさせる香りを感じてティムズはまた動揺してしまった。ミリィはそんな事を知る由もなく、手に取った本を開き、頁をぱらぱらとめくり、ある一節に指に滑らせた。


 ミリィの指先に、地図に触れている時と同様の淡青の光が灯って、そこから様々な情報や数式、図形が立体的に現れた。ティムズは目を見開いて仰天する。


「……?…!!」


龍礁ここの本には結構多いのよお、ご存じなかったようで?」

 ミリィが少し得意気に笑う。ティムズは唖然としていた。ただ、こういうものが存在している事は知っている。ファスリア皇立図書院地下、閉架区画の『禁書』が、この類の本であった。希少故に禁書。それがまさかこんなに無造作に積まれたものの中にあるとは思いもしなかった。ティムズは最悪の可能性、に思いが至り、慄く。


「まさか…ってことは…」


「そうね、もう触れたことのある本、の中にもこの手の書はあったでしょうねっ」

「読み直し決定!残念だったな、イーストオウルくん。君の闘いはまだ始まったばかりだ、はははは」


 腰に拳を当て、仁王立ちの様を取った寓話の悪役の様な高笑いの真似をしてみせるミリィを尻目に、ティムズはショックを受けていた。結構頑張って読んできたのに!だけどなんとか気力を振り絞ってミリィにノってあげる。項垂れたまま。棒読みで。


「ば、ばかな、なんということだしんじられん、すべてはむだだったというのか」


 ショックを受けて白くなっているティムズに、ミリィはくすくす笑い、続ける。

「術だけじゃないわよ、文字、文章というものには、色、動き、音、重み、匂い……もしかしたら、過去や未来という強い力までもが含まれている。ただの記号の羅列じゃない。それをちゃんと観て、聴いて、感じる事こそが重要」


「それは知ってる。それが言の葉ではなく、霊の葉……霊葉だろ」


「そっ。前にも言ったでしょ?目に見えるものに囚われてはいけない。それは、今まで目にしてきたものにも囚われてはいけない、って事でもあるのよねー」

「そして、知ってる、だけでは意味が無い。それをどう使うか、を考えるのが、私達にレンジャーにとって一番大事なこと…そう私は学んだ。だからそれをきみにも学んでほしいし、教えてあげるのが先輩としての私の務め、って結論。どう?」


「それは正論すぎて…返せないや。勉強不足ですいませんでした。ミリィ先輩」


 参りました、と頭を掻きながら、ティムズが自嘲の笑いと台詞を返し、ミリィはしてやったり、と笑ってみせた。


「やっぱりまだまだ経験が足りないってことね!これに懲りたら、私にちゃんと、先輩……パシズの姉弟子として、年上として敬意を払うように!それに……」


(それに……普通の女の子として、見てね)

「それに……ちゃんと敬語で話す!いいわね!」


 冗談ぽく話していたミリィが、突然、戦闘中の様な威圧的な命令口調になり、ティムズはびっくりして思わず言う事を素直に聞いてしまったのです。


「あっ、はいすいません」



 ―――――――――――――――――――




 ――『大陸の反対側の、良く知らない国』。


 ――デトラニア共和国。

 アラウスベリア大陸北西地方の広大な平原部に在る、大陸内最大の領土と勢力を誇る国家。古くはトラニアという小国から、数多の謀略、姦計の果てに、トラニア帝国として勃興、そして長き時を経て数多の内戦、革命を経て、やがて『偉大なる』という語句を冠する、デ・トラニア『共和国』として再編され、現在に至る。


 共和制とは名ばかりの建前であり、実質的にはその中枢部は一人の法術士を祖とする一氏族が支配している、という事までは知られているが、その強大な権力と影響力は計り知れなく、名目上の元首である首相でさえも、彼等の意向に逆らうことは出来ない、というまでを事を知る者は少ない。

 

 それまで割拠していた独立国を次々と編入、統合、併合していった結果、膨れ上がった人口と領土を維持する為には膨大な資源が必要とされ、資源目的での軍事行動が懸念されるなどの不穏な予測が噂される中、四か月前、遂に隣国のロバニオール侯国へとその手を伸ばしたのである。


 ロバニオールへの侵攻以降、その動きを止めていたデトラニア。これまでの彼の国の動きの傾向から、それが只の資源奪取のみを目的としたものではない、ということを各国軍部は読んではいたものの、『次の目的』は未だ不明のままで、アラウスベリア内外の国々は未だ静観の構えを取っていた。迂闊に動けば300年前の大戦の再来になる、という事を恐れていたのである。


 ――――――――――――


 ―――デトラニア首都、旧トラニア帝国皇宅を利用して作られたデトラニア軍総合軍略司令総監部、戦略諜報部の一室。


「D4MNより報告、『例のものは遅れる』とのこと」


「ほう?あれにしては珍しい。しくじったか?」


「いえ、詳しい状況は不明ですが、収穫も在ったようです」


「……返答文面。『不問。対応は任せる』。送れ」


「直ちに。しかし……」


「何か問題か」


「いえ、宜しいのでしょうか?が無ければ戦略そのものに影響が」


い。は確かに扉を開く『鍵』だ。だが、扉というものは鍵が無ければ開けない…というものでもない。必要ならば、扉そのものを打ち破けばことは済む」


「重要なのは、扉の先に進むことなのだから……。その為にはまだ幾ばくかの時が要る。大事を成すには、機を捉えること。それを待つ為、我々には忍耐が求められるのだ。風を待つ、凪海なぎうみの船の様に」


「仰る通りです」


 老人と女がテーブルを挟み話していた。

 そのテーブルの上には、ミリィが封述を行っていたものと同様の地図が、在った。

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