神ひな川のあとがき

あきかん

そして、世界は平和になった。

◯設定

 魔法を使う者は忌み嫌われる世界。魔力によって変異した動植物を魔族と呼ぶ。魔力によって植物は意思を持ち、物理法則を越えた運動能力や体格を持った生物が跋扈しているため、流通が機能せず国々は衰退していっている。

 魔法を使う度に魔力の受容器官が発達していく。最終的には魔力なくして生命を維持できなくなる。この状態の人間を魔力中毒と呼ぶ。


◯魔王

 生きた魔力生成機関。魔力を自生できる特殊な人間。魔法で栄えた国の王。本人の意思とは無関係に無限とも思える魔力を放出し続けたため、生物が異常な進化をしてしまった。

 魔王の国でも魔族被害で疲弊しており、絶賛衰退中の所に勇者一行が来て倒されてしまった。作中で一番可哀想なのが魔王様。


◯勇者

 代々魔法が使えた一族の男。わずかながら魔力を自生でき、そのため中級程度の魔法なら使える。生まれた町では村八分にあっていた。

 なんでもできる器用貧乏で炊事洗濯から馬車の運転、戦闘では後衛から前衛まで難なくこなす。弓や剣、魔法を駆使して相手の苦手な間合いで戦えるのが最大の強み。


◯戦士

 勇者一行のリーダー。大概の行動方針は戦士が決める。義理人情や面倒みの良さから勇者始めパーティー全員から慕われている。

 猪突猛進で事件を大きくした後、勇者が何とか取り繕って場を納めるのが勇者一行の日常的な風景であった。


◯僧侶

 魔法とは別系統の奇跡を用いる回復役。魔族討伐の任命式に出向いた勇者達と王国の街角で出合う。まだまだ遊びたい盛りで窮屈な聖女という役に嫌気がさして一騒動を起こして勇者の仲間になる。勇者の最後を看取ったのはこの人。


◯魔女

 魔女の村で封印されていた最強の魔女。ただし、魔王には遠く及ばない。魔力を自生でき、その影響力は村全域に及ぶ。一般的な魔女とは魔法を使う女性を指すが、魔女の村には生粋の魔女が住んでいる。その生態は人間ではなく魔族に分類される。勇者一行により魔女の村は壊滅し解放された。

 魔王を倒したら自分を殺してくれ、と勇者に頼み仲間となる。生き永らえるだけならできたが、魔族ゆえに魔王無き後は正気が保つのが難しくなっていた。


◯ハッピーエンド

 功利主義的なハッピーエンドを目指したつもりがどうしてこうなってしまったのか。功利主義の理解不足かな。

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