俺のたった一つの願いは!

@Dfggggggyhhhhh

第1話俺のたった一つの願いは!

なんでよりにもよってクリスマスの日にこうなったんだ!




俺の名前は霧島魁斗。




なぜか小学校からの幼なじみのナナに今ものすごい勢いで追いかけられている。




「待て魁斗!」




「待てるかよ!」




「だから、その前に俺を追っかけてる理由を教えてくれよ」




なんで小学校の時ナナを好きになっちゃったんだろう?




あいつだいぶサイコパスな性格だしはたから見たら好きになるなんておかしいって言われるかもしれない。




けど俺はあいつが好きなんだ!




っていうかここの道、人通りが少ないし、もう夜だからなんかちょっと怖いな。




「あ!あぶね!」




魁斗はこの先が行き止まりなことに気づいて、ギリギリで止まった。




「もう逃げらんないよ魁斗!」




「なんなんだよ、俺が一体何をしたっていうんだよ!」




魁斗はそう言いながら少し目を閉じてしまった。




魁斗がそういった次の瞬間。




ナナは魁斗の右耳に顔を近づけて小さな声でこういった。




「これ持ってて」




魁斗はナナにそう言われた後、ゆっくりと右手を開いた。




魁斗の手の中にあったのは白くて綺麗な指輪だった。




「ナナなんだよ、この指輪は」




「その指輪は何でも一つだけ願いを叶えてくれるって言われてる指輪なんだよ」




「ほら魁斗そろそろ就職活動が始まるでしょうだから、そのお守りにと思って」




「ナナ何か俺に隠してないか!」



「はぁやっぱり魁斗には見抜かれちゃうね」




「私の体の中には癌があるんだ」




魁斗は驚きのあまり言葉を失っていた。




「だから、あしたこの癌の手術をしに海外に行くんだ」




「だけど、無事に渡せてよかった」




言わなきゃ言わないときっと後悔するだから、ここで言うんだ!






「俺はナナが好きだ!!だから俺がこの指輪に願うたった一つの願いは!」




「無事に手術が成功したらどうか俺と付き合ってください!!!」




魁斗は頭を下げながらそう言った。




「うん私も魁斗が大好きだよ!」




ナナは涙を流しながらそういった。




そして3年。




ナナの病気は完全に治った。お医者さんはこの病気が治ったのは奇跡だと言ってたそうだ。




そして、俺とナナは無事に結婚することができた。




もしかしたら、この指輪は本当に何でも一つだけお願いを叶えてくれる指輪だったのかもしれない。


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