カボチャをむさぼれ

プラスチックの仮面で笑え

神経をのばして

ニッコリ笑ってやるんだ


俺たちの理解者は

嫌悪感だけだと

叫びをあげろ


カボチャで埋まったステージだけが

俺たちの居場所だ


吐き捨てろ

控えめに言って

最悪だって

どんなに高く

見積もっても

クソ喰らえだって


持ち物はビニール紐だけで充分さ

それさえあれば何だって出来る


生きてるなら何だっていいさ

自作自演だろうと構わない

何だっていいのさ

無個性だろうと

何だろうと

生きてる方がよっぽどクールだろ?


死のカッコ悪さをスルーしなきゃ、大人になれないって?

死に怯えるのは、子供の証だって?


命を削ってる暇なんてない

カボチャをむさぼれ

皮も種もまるごと頬張れ

そして言ってやるんだ

食えたもんじゃないって


俺たちはむさぼり続けるんだ

笑いながら、かぶりつくんだ

こんな不味いカボチャだけが

俺たちにとっては

唯一の良心なんだから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る