なんかそうらしい

なんかそうらしい


宝石は綺麗きれいらしい


星空もそうらしい


雪もなかなからしい


夕日も日の出もそれは綺麗らしい


にじはめったに見られないから格別かくべつなんだとか


道端みちばたの草木はいつ見ても綺麗らしい


空も海も、乾いた大地だって綺麗らしい


なんかそうらしい


と聞きおよんで思うのは


綺麗じゃないものは特別なのか、なんてこと


それを誰かにうてかえるのは


「それは私の口からは言えない」


「それは自己責任で感じてくれ」


という言葉


ふくみ笑いと輝く瞳が


私をさそ


いつかそれを見られたら


どんなに幸せだろう

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