恐ろしい妄想に戦慄する話

本屋さんでいつも思うのは


等間隔とうかんかくに並んだたくさんの本棚ほんだな


体当たりしたらどうなるだろう、ということ


損害賠償そんがいばいしょうは? もし怪我人けがにんが出たら?


などなど考え、背筋せすじこおらせていると


店員さんに迷惑めいわくそうに咳払せきばらされる始末しまつ


そんな自分にれるのそっちのけで


の差すことがないのを願うけど


世の中にぜったいはないからさ


なぐさみに


ドミノしの動画を見ながら


ためしに


家のはしらに肩をぶつけて感じるのは


たぶんあたしには、本棚のひとつも倒せないだろうという


どうしようもない無力感むりょくかん

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