おそらとねこ
頭のイカれたマジシャンが
頭を空っぽにして
歩いていた
もう頭からすっかり
突然、彼の目の前を
彼には見向きもせずに
暗い
そこへ向かっていく
それが気に
いいか、お前は、スリートゥーワンで、この世から消えるんだ
しかし黒猫は
振り向くどころか
耳さえ動かさなかった
その時、地球の反対側で
空の向こうへ消えた
一匹の
甘く
彼の足に頭を
その瞬間
彼は
何かに
ものの数秒で
空の向こうへと
消えた
つんざくような
真っ青な空に
あとに残るのは
そればかり
ただ空は
いつものように
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