英雄を女傑のくだす花野かな

【読み】

えいゆうをぢよけつのくだすはなのかな


【季語】

花野〈秋〉


【語釈】

女傑――たしかな気性とすぐれた知恵をもち、活発で実行力に富む女性。女丈夫。女豪。

[精選版 日本国語大辞典]


【大意】

英雄(=ヒーロー)を女傑(=ヒロイン)が下す、秋の花さく野である。


【付記】

男性は女性より背が高い傾向があり、筋力が付きやすいと聞く。そんなだから、「雌雄を決する」というとき、勝った側が「雄」で負けた側が「雌」なのだろうと容易に想像できる。しかし、仮にこの世界で〇下一武道会を開いたとして、女性が優勝しないと断言できるだろうか。たとえ上位陣の多くが男性で構成されたとしても。


愛嬌があって包容力のある女性がいても良いように、つよくて格好良い女性がいても良い。そのような点で、勇者などの性別を選択できる〇ラクエは時代を先取りしていたようにみえる。


【例句】

紅梅や比丘びくより劣る比丘尼寺びくにでら 蕪村


※〇は伏字

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る