第25話

目が覚めると彼女の姿はなく、「帰るわ」と書かれた手紙だけが残されていた。しまった、寝顔見るの忘れた……ピロンと俺の携帯が鳴っている。凛だ!俺はすぐに携帯に手を伸ばし、画面を見る。しかしそこに表示されていたのは俺の知らない人間の名前だった。………「⭐︎ゆ・り⭐︎? 誰だこれきめぇ………」内容見る気しねぇ…俺は凛ではないなら興味ないと携帯を机に放る。腹へったな、とりあえず朝ごはんだ。そうして俺は階段を降りようとすると俺の携帯が狂ったように通知音という名の雑音を奏だした。凛か!!!!俺は携帯を手に取るとそこには。「⭐︎ゆ・り⭐︎」……………はぁ。俺はため息をつきMINEを見る。

「やほ〜。あたし覚えてる〜?」「ねぇ〜無視しないで〜」「気づいてんでしょ〜」「冷たいんだけど〜」「おいどーてー」……………こいつうぜぇ…

俺は「誰?」とメッセージを送ると10秒経たないうちに返信がきた。こえぇよこいつ。最近のJKこっわ。「昨日公園で会ったじゃん。あたしの名前ゆりってゆーの覚えててくれたら嬉しーかも」何だこいつ。俺は覚えねぇからな、ゆり。「ちなみに彼氏いるからーごめんね」もう突っ込まないからな、ゆり。「それで何だ。」そろそろ本題に入ろう。俺がゆりのMINEをもらったのは実はこれが最大の理由だ。「あ、ビッチちゃんか〜今からどっかで会える?」「二人でか?」「だめ〜?じゃあ彼氏も連れてく〜」「勘弁してくれ。もっと地獄だ」「あんたおもしろいね〜笑 あんなビッチじゃなくて私と付き合わなーい?」「どうして今の彼女からビッチに乗り換えなくちゃならないんだ。まぁ良い今回は紛れもない凛のことだ。二人で会おう。ただし不必要な言動はいらないからな」「おっけ〜じゃあ14時にDACで〜。」「後、凛のことを二度とビッチと呼ぶな」そんなメッセージはゆりのスタンプで終わりを迎えた。俺は凛のことを何も知らない。だからこんな女を利用してでも彼女を救いたいんだ。君に助けられてばかり何だ。今度は俺の番だ。そうして俺はDACに向かった。

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