王都へ

「え?王都にですか?」


 ギルド長主催の宴会の途中、ギルド長メグミさんに依頼を受ける。


「そう、といっても手紙を届けてもらうだけの簡単な依頼よ?」


「うーん、王都かぁ、ちなみにここからどれくらいかかるんですか?」


「馬車で2日半くらいかな」


 うへぇ、そんなにかかるのか、できればもう少し実戦を経験したいしなぁ。


「タクト様、よろしいでしょうか?」


 悩んでいるとクロノが断りをいれてきた、意見があるらしい。


「どうしたクロノ」


「はっ、私的な意見で申し訳ありませんが私は王都に行くのも宜しいかと思います」


「そのこころは?」


「王都に行き、人脈を広げるのが良いかと、冒険者と言うのは人との繋がりで大きく変わるものだそうです」


 なるほど、人脈を広げれば広げるほど色々な依頼が舞い込むか。


「わかった、クロノの意見を取り入れ、王都に向かおう」


「有り難き幸せ」


「じゃあメグミさん、その依頼受けます!」


「はい、じゃあ明日朝ギルドに来て頂戴、手紙と依頼書を用意しておくから」


 その後明日に備え宴会は解散、宿に戻る。



「また、一人部屋か」


 気を使わないでいい分、寂しさもある。


「明日は早いからもう寝よう」


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タクトが寝入った頃、メロウが立ち上がる。


「それではタクト様の事頼みましたよ、クロノ」


「お任せを、明日の朝までには帰って下さいね?」


「えぇ、少し身分を解らせるだけよ」


 メロウは薄く微笑み、宿から出る、既にフェンとエニが待っていた。


「お待たせ」


「もう遅いよ!」


「タクト様、寝た?」


「えぇ、ゆっくりお休みになられたわ」


「ねえ、早く行こ!僕我慢できないよ!」


「ふふふ、フェンはせっかちね」


「だって、昼間からずっと我慢してたんだよ!?」


「はいはい、じゃあ行きましょう?」


 闇夜に消える三人の影。


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翌朝、タクトはノックの音で目を覚ます。


コン、コン、コン。


「タクト様、おはようございます」


「おはよう、クロノ」


「そろそろご準備した方が宜しいかと」


「わかった」


 準備と言っても着替えるだけだ、剣や盾はクロノが昨日の夜、整備してくれたらしい、自分でやると言ったがクロノに「タクト様の武具を作り整えるのは至上の喜び、どうかこの老いぼれから取らないで下さい」と言われた、老いぼれじゃないだろとはツッコミたかったがやめた。


「おはようございますタクト様」


 身支度を済ませて宿の一階にある食堂に下りると、既にメロウ達が席についていた。


「おはよう皆、じゃあ食べようか」


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朝食を済ませギルドに向かうと、受け付けに着く前にメグミさんが出てきた。


「おはよう、昨日はよく眠れたかな?」


「はい、大丈夫です」


「それは結構、では、これが依頼書と手紙だ、依頼書は王都のギルドに手紙と一緒に出してくれ、そうすれば判子を押してもらえる」


「はい、分かりました」


「それとこれ、昨日助けたセイア村から謝礼が届いているわ」


「セイア村から?でもセイア村は謝礼は出さないって」


「えぇ、私もタクトくんから聞いていたから、何かの間違いじゃないか聞いたんだけど、間違い無いって」


「そ、そうですか?まぁ、受け取れるものは受け取ります」


「では、気をつけて行ってきなさい、街の入り口に道案内の朱の鳥が待っているから」


「ケインさん達が?分かりました急ぎます!」


 タクトは手紙と依頼書を受け取り街の入り口に急ぐ。


(タクトくんが助けたって言う村、確か村人と在留の兵士が仲が悪く、兵士が冒険者を見下したりして何度かトラブルになっていたはず、とてもじゃないけど依頼でもないのにお金払うとは思えない、調べてみた方がいいわね)


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街の入り口では、ケイン率いる朱の鳥が馬車の準備をしながらタクト達を待っていた。


「遅いわねタクトくん」


「そうだなー」


 心ここに有らずの返事をするケインにクレアが怒る。


「何よ、気のない返事して!」


「クレア、お前は大丈夫なのか?タクトくんはまだしも、あの四人と二日以上一緒なんて……」


「うーんと、片道二日半だから、帰りも合わせて五日、あっちに滞在するだろうから、合わせて七日間は考えておいた方がいいわよ?」


「俺、帰っていい?」


「いいわよ?」


 予想外のクレアの言葉にケインが面食らう、そこにクレアが言葉を続ける。


「タクトくんには、ケインがどうしても一緒に寝泊まりしたくないんだって言っとくから」


「鬼め」


 満面の笑みを浮かべるクレアとそれを怨めしそうに見るケイン、そうこうしている馬車にようやくタクト達が現れる。


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「すいません、遅くなりました!」


「時間が決まっていた訳じゃないから、気にしないで?」


 タクト達が来るとケインはそそくさと馬車に入る、その姿を見てクレアは小さく舌打ちをする。


「馬車で移動なんですね?」


「ええそうよ、本来は交代で御者をするんだけど、今回はケインが一人でやってくれるそうよ?」


 え?俺?というケインの視線に、文句ある?というクレアの視線がぶつかる、観念したようなケインが肩を落とし御者台へ向かうのが見えた。


「さ、準備ができたら乗って、出発するわよ」


「はい!」


 タクトが楽しそうに馬車に乗り込むが、メロウ達の目は険しい。


(タクト様に、あの様なみすぼらしい馬車は不釣り合いです)


(全くですな、もっと良い馬車を用意したいものです)


(でも用意してる時間無いよ?)


(タクト様、もう、乗っちゃった)


(ふむ、そうですな、私に考えが有ります、今はタクト様に辛抱していただきましょう)


 クロノの言葉に四人で頷き合い馬車に乗る、その一連の行動を見て、朱の鳥メンバーは息を飲むしかなかった。


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 王都を目指して半日、昼になったので馬車を止めて休憩を取る。


「うへぇ、腰痛い」


「大丈夫?タクト、様」


「うん、大丈夫だよ、ありがとうエニ」


 小さな手で擦ってくれるエニに感謝しつつ、昼食の準備を手伝う。


「はぁ、いいよなみんなは直ぐに昼にありつけて、俺は馬車の確認に、馬の世話、結構大変なんだよなぁ」


「少し、宜しいですかな?」


 ぼやくケインに突然後ろから話し掛けたのはクロノ。


「は、は、はい!何でしょうか!」


「この馬車はどなたのですかな?」


「え?えっと、ギルドから借りてる物になります」


「ふむ、馬車を買い取る事は可能で?」


「いやぁ、聞いたことは無いですね」


「では、一般的に馬車はおいくらくらいでしょう?」


「馬車の値段ですか?えっと馬車単体で金貨四十枚、馬も合わせると金貨百枚位ですかね、馬は貴重な移動手段ですから」


「ほう、勉強になりました感謝します、では、失礼」


 感謝という言葉にケインは驚きつつ、何だったんだ?と首を傾げる。


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「タクトくん、あとはこっちでやるから休んでていいわよ」


「はーい」


 ケインとクロノが話す馬車から少し離れた所では、クレア主導による昼食の準備がされていた、が、家事のほとんど出来ないタクトはあまり役に立てていなかった。


「うーんやっぱり現代とは勝手が違うな、それに比べて………」


 以外にも料理の腕前をフェンが発揮した、元来の才能か、フェンは嗅覚に敏感に反応し味付け等を直ぐに覚えるまでに至った。


「今度フェンに料理習おうかな?」


 苦笑いをしながら歩いていくタクトの後ろでは。


「ふぅ、あとは運ぶだけ……」


「少し良いかしら?」


「っ!びっくりした、メロウさんか、どうかしましたか?」


 クレアの驚きに意を返さず、メロウが続ける。


「なぜ馬を走らせないの?走らせた方が早く着くんじゃなくて?」


「え?ああ、馬を走らせると直ぐにバテちゃうんです、何せ人や荷物を乗せた馬車を引いてますから、バテると馬の命に関わると同時に移動手段の生命線も絶たれちゃいますから」


「なるほど、なら、バテない馬を見つければいいのね?」


「あはは、そんな馬見たこと無いですよ!」


「そう、ありがとう、参考になったわ、運ぶの手伝いましょう」


「え!?あ、はい、ありがとう、ございます」


 メロウの手伝いの申し出に驚くクレアであった。


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昼食が終わり出発の準備の途中。


「ケイン、少しいい?」


「クレア、俺も今行こうと思ってたんだ」


「ひょっとして、ケインの所にも?」


「あぁ、馬車の確認をしてたらクロノさんが」


「クロノさんならまだ分かるじゃない?こっちにはメロウさんが来たのよ?」


「え、マジかよ、やっぱり馬車に不満があったのか?」


「そうみたい、馬を走らせてもっと早くならないかって」


「はぁ、だからメグミさんに、もっと良い馬車用意してくれって言ったのに」


「何も起きないと良いわね」


 ため息をつく二人をよそに、午後の移動では特に変わった事は起きなかった。


「え!?タクトくん、私より年上なの!?」


「はい、二十八才です」


「ごめん、敬語使ってるし、若く見えるからてっきり年下だと思ってた」


「いや、気にしないで下さい」


「でも、くんずけはどうなの?」


「好きに呼んで頂いて大丈夫ですよ」


 実際、この世界に来て、見た目が若返っていたときは、自分でもびっくりした。


「……タクトさんはとても丁寧な言葉を使われますよね、どちらで習ったのですか?」


 聞いてきたのは、朱の鳥パーティーの僧侶ミリー、メロウに引けをとらない位の立派な物をお持ちの方だ。


「えっと、故郷の風習(?)ですかね?人を敬う的な……」


 異世界云々はあまり口外しない方がいいと、ギルド長に言われたため、説明がしきれないが、ミリーさんには何か届いたようだ。


「素晴らしい考えです!えぇ、えぇ、そうです、人は皆敬い、称え合い生きていくべきなのです」


「あちゃー、始まった」


「あの、クレアさん、これは?」


 ミリーさんを指差しながらクレアさんに尋ねる。


「ミリーはね、敬虔なグラスト教信者なの」


「今、まさに、タクトさんが言った事はグラスト教、教義に他なりません!」


「へぇ、そうなんですか?」


「な、な、なんと、教義は知らないのに、常日頃から実践されているなんて……なんと、なんと」


 あー、ちょっとヤバイかな、教義を知らないってまずいのかな?と思ったが。


「なんと素晴らしいのでしょう!タクトさんほどグラスト教に相応しい人は居ません!」


 あ、いいんだ、でも別の意味でヤバイわ、完全に瞳の奥に十字架が見えるもん、あとさらっと勧誘入ってるし。


「ミリー、いい加減にしときなさい」


「タクトさん、ぜひグラスト教に入信を………ひっ!、い、いえ、やはり入信は自由意思の方がよろしいですよね、はい……」


 ありがたい事に急にミリーさんの勢いが止まった、小さな声でクレアさんが"だから言ったのに"と言っていたが、何の話だ?うーん、確かミリーさんは俺の右隣を見て息を飲んでいたな、そちらを向くとちょうどメロウが微笑みながらお茶を持って来てくれていた。


「タクト様、お茶を御持ちしました、暖まりますよ」


「ありがとうメロウ」


 メロウはそのまま、俺の隣に腰かける。


「でも、グラスト教には興味有りますね、どんな神様を奉っているんですか?」


「よくぞ聞いてくれました!我がグラスト教はなんと異界神を奉っているのです!」


「え?異界神?」


「はい!この世界の危機に異界神様は勇者を遣わしてくれる、それはもう慈悲深い神様なのです!」


 あ、たぶんだけどその神様知ってる。


「ちなみにどんな姿をしているんですか?」


「それが地域によって違うんです」


「あ、それ私も知ってる、何でも男の神様って言う人も居るし、女神って言う人も居て、しまいには老人や子供まで色々出てきちゃってるんだよね」


 あー、やっぱり俺をこの世界に送ってくれた神様だ。


(メロウひょっとして、この神様って)


(はい、わたくし達を造り、タクト様に巡り合わせて下さった、神様ですわ)


「やっぱりか、となると一度お参りに行ってみたいな」


「そうですか!?宜しければぜひ巡礼して下さい!」


「その、教会は何処に?」


「うーん、各地に教会は在るんですが、大聖堂はこの国の王都ルインより北に行った街、ベイルンに在るんです」


「えっと出発したのが王都の南に在るファストの街という事は、帰りにちょっと寄るとかは無理ですね」


「そうですね、反対側ですし、それなりに距離が有りますから」


「うーん、残念です」


 余裕があったら寄ってみたかったんだが。


「宜しければ今度時間がある時に行ってみて下さい、その際にわたしに声を掛けて頂ければ紹介状を書かせて頂きます、それを持って行けば見学がスムーズに出来ると思うので」


「本当ですか?その際はぜひお願いします」


 こうして、初めての野営の夜は更けていった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「さて、明日も早いし寝ましょうか」


 盛り上がりが一段落ついた所で、クレアさんが立ち上がる。


「そうですね、あ、見張りとかどうします?」


「タクト様、その心配はございません、この一帯に魔物避けの結界を張りました」


「あ、そうなんだ、じゃあ見張りは要らないかな?」


「ま、待ってタクトくん、魔物だけじゃなく盗賊とかも居るから」


「その心配もございませんクレア殿、人が近付けば知らせてくれる罠を仕掛けて措きました」


「え?あ……」


「ついでに、近くに居た汚ない服の人達は、ボクとエニで片付けて来たよ、お姉さん」


 コク、コクとエニが頷く、いつの間にか四人は野営の環境を整えていたらしい。


「らしいんですけど、どうします?」


「な、なら、見張りは要らないんじゃないかしら?今日は皆ゆっくり休みましょう、うん、そうしよう」


 ふらふらとテントに向かうクレアさん、大丈夫だろうか?


「お、おい、クレア?大丈夫か?」


「あぁ、ケイン、ふふふ大丈夫よ」


「いや、絶対大丈夫じゃないだろ、目が死んでるぞ?」


「もうね、常識を忘れる事にしたわ、通じる人達じゃないもの」


 ケインさんが駆け寄るもクレアさんはふらふらとテントに入ってしまった。


「ケインさん、クレアさんは大丈夫でしたか?」


「ん?あぁ、少し疲れてるだけだと思うから平気だよ」


「そうですか、じゃあ俺達も休みますね」


 そうケインさんに断り、テントに行こうとしたら。


「あれ?おーい!フェンはこっちだよ!」


「え?ええ!?」


 何驚いてるんだ?テントは二つしか無いので男女で別れる事になっている、だから男の子おとこのこのフェンは俺達と同じテントで寝る。


「ほら、行くぞフェン」


「いや、タクト様ボクは」


「フェン、行きなさい」


「メ、メロウ!?何言ってるの!知ってるでしょ?ボクはおん」


「タクト様が求めているのよ?」


「……タクト様が」


「そうよ、これは栄誉な事なのわかるわね?」


「……メロウ、わかったよ、ボク精一杯頑張るよ!」


 メロウとフェンが話をしているが、良くは聞こえない、何かを頑張るらしいのだが、護衛とか?


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ギルドの野営用テント、ギルドから借りてきた多人数用テントとはいえ朱の鳥パーティー男子三人と俺達三人、合わせて六人で寝るとなると些か手狭だ。


「さて、どうやって寝ようか」


「タクト様、宜しいでしょうか?」


「どうした、クロノ?」


「私は万が一に備え、入り口に一番近いところで寝ようと思います」


 ふむ、安全は確保しているけど絶対では無いからか。


「わかった、よろしく頼む」


「じゃあ俺達、朱の鳥組が右側の森に近い方に寝るとするか」


「いいんですか?」


「ああ、こうゆう時ぐらい先輩風吹かせないとな」


 十分お世話になってるけどね。


「じゃあ俺とフェンが左側だな」


「ひゃ、ひゃい!」


 フェンの返事が裏声になった、ひょっとして初めての野営で緊張してるのかな?分かるなぁ、俺も初めてキャンプした時は眠れなかったもんな。


「じゃあ、寝るとするか」


 初めての馬車移動と、明日も早い事があり直ぐに横になるが。


「やっぱり狭いな、ごめんフェン少し積めていい?」


「ひゃい!ど、ど、どうぞ……」


 積めると近くにフェンの吐息を感じる、あ、でも暖かくていいかも、子供は体温高いからなぁ。


 温もりを感じつつ、夢の中へ旅立つ、こうして一日目の移動は終わった。


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