6.
本日2つ目です!
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あのパーティーから2日後、つまり今日は月曜日である。
「ママ、いってきます!」
「気をつけてね。」
今日初めてシオンと一緒に保育園に行くのだ。私がしっかりしないと。外へ出ると高級そうな車が一台止まっいた。
「リオ! まってたよ!」
「おはよう! シオン!」
その車にはもうシオンが乗っていた。ちなみにこの車は入江家の車である。運転手の山田さんはとても優しい人だ。最近髪が薄くなってきたのが悩みだとか。帽子プレゼントしたら喜んでくれるかな。私が車に乗りこみ、出発すると隣のシオンがソワソワし始めた。大人っぽい子だと言ってもやっぱり5歳だもんね。ちなみに双子も同じ保育園に通っているのだが、あの二人は寝坊で別々で登園している。0歳から入園可能なのだが、ママたちはは3歳から入園すると決めているらしい。実はママ、一般家庭に生まれたのだ。ヒロインよりも先に玉の輿ゲットしちゃってる。
それにしても双子たち遅刻しないといいけど。
「ねぇ、リオ」
「んぅー? どうしたの?」
「ぼく、リオがすき!」
「そうなの? えへへわたしもだよ!」
かわいいなあ。でも、きっとこの笑顔も全てヒロインのものになっちゃうんだよね。なんか寂しいな。
「ーーは わかってないよ」
あれ、シオンなんか機嫌悪くないってない? 私、変なこと言っちゃったかな? うーん、と唸っているの目の前にシオンのドアップが。そして私に触れるだけのキスをした。
「えへへ。リオかおまっかだね、 かわいい。」
えっ、なに!? この子本当に5歳児なの!? 私、5歳とキスだなんて……犯罪者?
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「今日は新しい子が来たよ! 自己紹介してね?」
この先生って女の子を目の敵にするんだよね。男の子のことしか見てくれないの。でも、先生って大変だもんね。しかもみんなお金持ちだからボディーガードとかいて、毎日参観日みたいになってる。私にも一応いるんだよ。田中っていうの。目がつり上がってて、少し顔が怖い。リンは初めて顔合わせをした時号泣して、リカはリンを見捨てて逃げたのだ。私は怖くなかったのかって? もちろん怖かった。前世を思い出す前だからね。でも、泣いちゃダメだと思って目に涙をためてたら田中の方から逃げた。あと、ハナから言われたことなんだけど、使用人? のことを、敬称つけて呼んだらダメなんだって。だから、ハナのことハナさんって言われた時すごい顔されたんだよ。年上の人を呼び捨てだなんて違和感ありまくりだけど。でも、山田さんは山田さんなんだよ。パパ山田さんって呼んでた。山田さん何者なんだろう。
「いちじょうシオンです。リオは僕のだからとらないでね。」
「ふぇ? り、リオってシオンのものなの?」
え、どうして私なの!? 特に好かれるようなことした覚えはないんだけど。それに何か犯罪を犯しているようなキブンになるんだけど。
「リオちゃんもうこんやくしゃできたんだ!」
「いいなぁ。シオンのくんかっこいいし」
みんなちゃんと事実を確認してくださいよ!!
婚約者いていいなぁってこの年で言われるなんて思ってもいなかったよ。私前世では彼氏いない歴=年齢だったから。
「リオ? だいすきだよ。」
美少年に抱きしめられ私はキャパオーバーだ。いずれ振られるんだから今くらいは楽しんでも神様も許してくれるはず! たぶん。でも、犯罪だよね……。それに乙女ゲームだからシオンの未来は決まったも同然だし。
「シオンだめだよ! シオンにはうんめいのであいがあるからリオのことすきとかいっちゃだめ!」
「うんめい? いちおう、おとーさまたちにはリオがすきってことつたえたんだけど。」
シオンパパはシオンのことを溺愛している。それってシオンの願いを叶えようとするんじゃ……。
「でも……」
「ぼくはリオがすきなの。だめ?」
ごめん、すごい今更なんだけどシオンって昔は自分のこと僕って言ってたんだね。いつ俺って言うようになるんだろう。
「そんなこといってもシオンはリオいがいのこすきになるもん。」
って、そんなこと言うつもりじゃなかったのに! それにこれ、シオンの自己紹介の途中だよね? みんな見てるのに恥ずかしいことを言ってしまった。
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【美少女な幼馴染がいるのになぜか攻略対象(仮)が私にも寄ってくる】の方に本作とクロスオーバーさせた番外編を投稿したので是非読んでください。
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