夜を泳ぐ猫になって






今夜の月は見え隠れ


流れる雲の波間から


時折姿が見えては隠れて


月明かりも


強くもなれば弱くもなって




ただただ静かに


見上げてる僕は猫のよう


いつまでもここで丸くなって


いつまでも僕は探してる


猫のままでいられる場所を探してる




見え隠れする月の影が


僕の影を飲み込んで


その手でそっと掬いあげて


僕は夜空を泳ぐ猫になって


その頬にそっと触れさせて


いつまでもきみのそばにいさせて








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