月のない夜





月すら見えない夜の中


幾度と阻む分岐点


どちらを選べば月に会えるだろう


立ち止まっていても判らぬまま


判らぬままに進んだ先で


泥に嵌るかもしれない


土砂降りの雨に呑まれるかもしれない


けれど


それでも進み続けたら


新しい分岐がまた現れて


次の道を選んで進んだ先に


自分だけの月に出会えるかもしれない




何も見えない夜の中


何も見えない道の最中


幾度と出会う分岐点


信じる方へ


生きたい方へ



きっと巡り逢える月の灯りがある



あるはずだから



きっと














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