午前2時頃に読むもの

SugarCoffee

はじめまして

 こんなものを読み始めるなんて、あなたもなかなか酔狂な方ですね。


 でも、手持ち無沙汰なんでしょう?


 夜も深まって、寝るまでの狭間の時間。空っぽでもいいけど、せっかくだからと何かを入れたくなる。そうしているうちに、隙間はどんどん伸長して、間延びして、眠りの時間は後退していく。

 気がつけば、映画一二本で日も昇ってしまうような、未明に横たわっている。


 本当に困りものですよね。


 この時間帯は、真夜中の冷たい重みと、朝へ向かう緩やかなベクトルとがあって、とても心地がいいものです。けれど、社会生活を送ろうとしたら、この時間はオフの時間にしなければなりません。

 その価値観のために、払拭し難い焦燥が額に張りついてしまう。


 本当に、困りものですよね。


 解決方法なんて知りません。

 私も膨張した隙間に飲み込まれた一人ですから。

 でも言えることは、感性と社会性がぶつかった時、生ずるのは両方の感覚だということです。午前2時のそのブレンドされた感傷が特別な所以は、多分そういうことなんだと思います。


 私はね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る